研究課題/領域番号 |
18K19823
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分61:人間情報学およびその関連分野
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
西井 淳 山口大学, 大学院創成科学研究科, 教授 (00242040)
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研究分担者 |
阪口 豊 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 教授 (40205737)
橋爪 善光 九州情報大学, 経営情報学部, 准教授 (20779847)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 注意 / モダリティ / 運動制御 / 内的注意 / 外的注意 / モデリティ / 感覚運動統合 |
研究成果の概要 |
様々な運動タスクについて,ボールや的等の身体外部への注意(外的注意)を促すと,自身の姿勢に注意(内的注意)を促した場合に比べて運動タスクの成績が向上することが報告されている。本研究では,このような注意によるパフォーマンスの変化が,注意に応じた制御機序の変容のために起きている可能性を検討した。具体的には,6つの運動タスクにおいて注意条件の違いによるパフォーマンスの変化を確認するとともに,パフォーマンスの変化が運動軌道や筋活動パタンのどのような変化に引き起こされるのかを検討した。また,他者の運動を観察する際に,どのような点に注意が向けられるかについても検討を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で行った6つの運動タスクにおいては,いずれの場合も先行研究とは異なり,注意条件によるパフォーマンスの統計的有意差は認められなかった。ただし,各被験者に注目すると,注意条件に伴う身体運動の変化や筋シナジーの変化がしばしば観察された。この結果は,注意条件が身体の制御構造を変化させうることを示唆する。特に,運動結果が聴覚刺激のみでフィードバックされる場合には,視覚刺激もある場合と比べて身体運動が大きく変化する場合が観察された。この結果は,運動計画にモダリティ依存性が存在することを示唆する学術的に重要な結果である。
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