研究課題/領域番号 |
18K19895
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分90:人間医工学およびその関連分野
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研究機関 | 東京医科歯科大学 (2019) 東北大学 (2018) |
研究代表者 |
川下 将一 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 教授 (70314234)
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研究分担者 |
金高 弘恭 東北大学, 歯学研究科, 准教授 (50292222)
小川 智之 東北大学, 工学研究科, 准教授 (50372305)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 窒化鉄 / 微小球 / 温熱治療 |
研究成果の概要 |
マグネタイト(Fe3O4)を還元・窒化処理することにより、窒化鉄の一つであるFe16N2が得られた。このようにして得られたFe16N2は、出発原料のFe3O4よりも高い発熱特性を示すと見積もられ、Fe3O4と同等の細胞適合性を示した。また、鉄イオンを含むフッ化水素酸にシリカガラス微小球を浸漬し、これを還元・窒化することにより、シリカガラス表面にFeおよびFe8Nが析出した微小球が得られることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がんの低侵襲治療法の一つに、、マグネタイトなどの酸化鉄微粒子が交流磁場中で発熱することを利用した温熱療法がある。窒化鉄はマグネタイトよりも高い発熱特性を示す可能性がある。そこで本研究では、がんの温熱治療に適した窒化鉄微小球を合成することを目的とした。その結果、窒化鉄はマグネタイトと同等の細胞適合性を示し、より高い発熱能を示す可能性が明らかとなった。さらに、シリカガラスをコアとし、その表面に純鉄と窒化鉄が析出した微小球が得られることも明らかとなった。このようにして得られた微小球はがんの温熱治療に有用であると期待される。
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