研究課題/領域番号 |
18K19902
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分90:人間医工学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
神保 泰彦 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (20372401)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 脳神経疾患 / 細胞・組織 / シグナル伝達 / ナノバイオ |
研究成果の概要 |
自律神経系の活動変調による心房細動の発症機序の解明に向けて,培養心筋細胞の興奮伝播を空間パターンに着目して解析した.結果,心筋細胞の純度や密度に依存してリエントリー様の活動が発生することを示した.さらに,高密度に電極を配置した計測デバイスを用いてヒト心筋細胞の伝播パターンを解析したところ,同じ位置でも伝播の方向によって伝播速度が異なることを示した.以上は,不整脈発生の機序解明に向けて重要な知見である.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で得られた成果は,培養環境でも不整脈の一種であるリエントリーに類似した活動伝播が発生すること,および興奮の伝播速度が伝播の方向に依存して変わることである.前者は疾患を培養皿の中でモデル化できる可能性を示した点で学術的・社会的に重要である.後者は,健常な心臓で起こっている興奮伝播が,伝導経路の微小な変化から不整脈へと変化していく機序となりえる点で重要である.
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