研究課題/領域番号 |
18K19929
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分90:人間医工学およびその関連分野
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
村田 正治 九州大学, 先端医療イノベーションセンター, 特任教授 (30304744)
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研究分担者 |
梅野 太輔 千葉大学, 大学院工学研究院, 教授 (00400812)
赤星 朋比古 九州大学, 医学研究院, 准教授 (20336019)
橋爪 誠 九州大学, 先端医療イノベーションセンター, 名誉教授 (90198664)
河野 喬仁 九州大学, 先端医療イノベーションセンター, 特任助教 (90526831)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | ナノ材料 / DDS / 分子イメージング / 診断システム / 炎症 / 画像診断 / ナノバイオメディスン / インフラマソーム / 診断 |
研究成果の概要 |
我々はウイルスカプシドをモデルとする新しいナノドラッグキャリアを開発している。本プロジェクトでは、インフラマソームに特異的に反応し、その活性に応じてシグナルを変化させることができる機能化造影剤を設計・作製した。そののプラットフォームとしては、タンパク質ベースのバイオナノカプセル(small heat shock protein, HSP16.5)を用い、タンパク質工学や進化工学の概念を取り入れ、インフラマソームに対してより鋭敏かつ定量的に応答するナノカプセルを新たに分子設計した。得られた組み換え体は直径20nmの球状構造体でり、インフラマソームに対して濃度依存的に応答した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がん組織に炎症細胞が浸潤していることは、病理学的に古くから知られており、慢性炎症と発がんは密接に関わっていると考えられてきた。特に近年は炎症反応により活性化するシグナル経路が発がんに関与していることが解明されつつあり、炎症応答を制御することでがん化やその進展を制御できる可能性も見えてきた。また炎症性疾患には本研究の目標であるNASHをはじめ、機序、診断法、そして治療法が開発途上にあるものも多く、炎症シグナルの中核を成すインフラマソームの解明が喫緊の課題となっている。本研究で開発したインフラマソーム応答型ナノカプセルはその造影剤として機能することができる。
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