研究課題/領域番号 |
18K19932
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分90:人間医工学およびその関連分野
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研究機関 | 九州大学 (2019-2020) 長崎大学 (2018) |
研究代表者 |
堺 裕輔 九州大学, 工学研究院, 助教 (10608904)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 肝細胞 / 胆管 / 肝毛細胆管 / リプログラミング / 再生医療 / 肝臓 / 肝内胆管 |
研究成果の概要 |
肝臓をin vitroで立体再構築するためには、肝毛細胆管に蓄積する胆汁の排泄機構を再現しなければならない。本研究では、肝細胞組織体培養とリプログラミングによる胆管作製を組み合わせ、胆汁排泄機構を再現した。具体的には、既報を基に、初代肝細胞をリプログラミングしたCLiP(肝前駆細胞)から培養胆管を作製し、ヒト及びラット初代肝細胞と接着共培養して胆汁酸様蛍光試薬の排泄を実証した。すなわち、肝細胞間に形成される肝毛細胆管と培養胆管が機能的に接合していることを意味する。肝細胞は、肝特異的な遺伝子発現が上昇した。本技術は、創薬スクリーニングの肝臓モデルとして、将来的には再生医療への応用が期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肝毛細胆管と胆管を機能的に接合したモデルはこれまでに報告されておらず、誰も成し得なかった挑戦的かつ世界初の研究である。特に手術検体より得たヒト初代肝細胞を用いた点は、本研究の特徴である。組織工学(再生医療)分野や薬物代謝アッセイツールとして、学術面・社会面の双方に強いインパクトを与え得る。
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