研究課題/領域番号 |
18K19939
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分90:人間医工学およびその関連分野
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
丸山 一雄 帝京大学, 薬学部, 特任教授 (30130040)
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研究分担者 |
小俣 大樹 帝京大学, 薬学部, 助教 (80803113)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | マイクロバブル / 超音波 / EPR効果 / DDS / ナノ液滴 / ペルフルオロヘキサン / セラノスティクス / 超音波治療 |
研究成果の概要 |
ナイルレッド(NR)を疎水性薬物モデルとして組み込んだペルフルオロヘキサン(PFH)含有ナノ液滴(NR-PFH-ND)製剤を開発した。NR-PFH-NDは周波数1MHzと5W/cm 2の強度の超音波によってナノ液滴からバブルに相変化した。培養皿のマウス腺癌細胞株C26に添加後、超音波照射(1MHz、5W/cm 2)を行ったところ、NRの細胞取込みが見られた。マウス腺癌細胞株C26担がんマウスに尾静注し、腫瘍部位に超音波(1MHz、5W/cm2)を照射したところ、頸動脈について有意なコントラスト増強画像を得た。しかしながら、NRの移行性は僅かであった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
例えば膵臓癌は、血流が乏しく間質が豊富で線維化が顕著なため、抗がん剤が十分に到達し難く有効な抗癌効果が得られないでいる。そこで、非侵襲的に腫瘍新生血管を検出・確認し、その血管壁を一時的に開口させて薬剤の漏出を亢進させることができれば、薬剤を腫瘍深部にまで送達可能となる。本研究は、常温では液体であるパーフルオロヘキサンを用いたナノ液滴の調製法を開発し、超音波照射(1MHz, 5W / cm2)でガスバブルに変化させ、その時の相変化を利用して、腫瘍内の血管壁を開口して薬物を漏出させる基礎検討を行った。この液滴によって、超音波照射部位のみ(腫瘍組織)で薬物送達が可能にると期待される。
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