研究課題/領域番号 |
18KK0036
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分6:政治学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
松里 公孝 東京大学, 大学院法学政治学研究科(法学部), 教授 (20240640)
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研究分担者 |
小泉 悠 東京大学, 先端科学技術研究センター, 講師 (10817307)
黒木 英充 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (20195580)
大串 敦 慶應義塾大学, 法学部(三田), 教授 (20431348)
錦田 愛子 慶應義塾大学, 法学部(三田), 准教授 (70451979)
今井 宏平 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 地域研究センター中東研究グループ, 研究員 (70727130)
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研究期間 (年度) |
2018-10-09 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
16,640千円 (直接経費: 12,800千円、間接経費: 3,840千円)
2021年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 露ウ戦争 / ドンバス戦争 / クリミア / モルドヴァ / 沿ドニエストル / シリア内戦 / ロシア / 軍事 / 中東 / 準軍事組織 / 難民 / トルコ / 軍事政策 / ウクライナ危機 / シリア戦争 / プーチン / 非承認国家 / ロシア軍 / 環黒海地域 / ウクライナ |
研究実績の概要 |
①2022年8月16日から9月15日まで、ロシア黒海地方、モルドヴァ、スロヴェニアで海外調査を行った。主に2014年以降のウクライナ動乱と露ウ戦争がロシアの黒海地域、モルドヴァ、沿ドニエストルに及ぼしている影響を調べた。出張中にベイルートで行われた国際学会に出席して報告した。②2023年1月、著名な軍事専門家2名、すなわちアメリカからマイケル・コフマン、ロシアからワシーリー・カシンを招いて、東京大学先端研究センターと京都大学経済研究所でウクライナ戦争の軍事学的側面につき研究会を行った。カシンは、残念ながら、出国に制限がかかりオンライン参加となった。その内容は日本の露ウ戦争研究を助けると同時に、下記の自著(ちくま新書)を豊富化することになった。③ウクライナ戦争関係で、学術的な口頭発表を8回、市民的な講演を10回行った。④ちくま新書から『ウクライナ動乱―ソ連解体から露ウ戦争まで』を出す予定で、ほぼ上梓した。 内容的には、1.歴史上出現した分離紛争解決の処方箋を、連邦化、land-for-peace、保護国化、再征服、親国家の破壊の5類型に分けて、長所、短所を明らかにし、処方箋が次第に過激化してゆく傾向があることを明らかにした(Nationalities Papers に近刊)。 2.2014年以後のウクライナ動乱史を、残部ウクライナ、クリミア、ドンバスの3地域に分けてまとめた(ちくま新書)。 3.一見不安定に見えるモルドヴァと沿ドニエストルが戦争と地政学対立に巻き込まれなかったのはなぜか考察した(英語論文執筆済、近日投稿)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
分離紛争処方箋の類型論が、一流学術雑誌であるNationalities Papers に採択された。モルドヴァ政治についての英語論文を近日海外雑誌に投稿する。ウクライナ動乱史についてのちくま新書を近日中に出版する。これらを総合すれば、相当の業績になるため。
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今後の研究の推進方策 |
私がシリア戦争分析から始めた軍事・紛争研究が一段落ついた。上記の研究成果を確実に公刊にこぎつけたい。 類似領域における私のもともとのテーマは、環黒海地域における非承認国家と文化地政学(宗教、跨境民族など)であった。それが、2014年以後、ウクライナ動乱やシリア戦争が始まったことにより、軍事研究や紛争研究プロパーにかなり力を移していた。今後はもともとのテーマに戻って、当時出しかけていた業績を出版したい。 軍事研究については、国際法的な側面にまだ大きな研究余地があるかもしれない。
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