研究課題/領域番号 |
18KK0232
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分49:病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野
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研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
下島 昌幸 国立感染症研究所, ウイルス第一部, 室長 (10422411)
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研究分担者 |
藤田 尚志 京都大学, ウイルス・再生医科学研究所, 客員教授 (10156870)
渡辺 俊平 岡山理科大学, 獣医学部, 准教授 (10621401)
呉 成旭 京都大学, ウイルス・再生医科学研究所, 研究員 (30817416)
竹内 文彦 京都大学, ウイルス・再生医科学研究所, 研究員 (20852437)
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研究期間 (年度) |
2018-10-09 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
18,200千円 (直接経費: 14,000千円、間接経費: 4,200千円)
2021年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
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キーワード | 高病原性ブニヤウイルス感染症 / 治療 / 抗体 / 炎症メカニズム / 病原因子 / 併用 / 高病原性ブニヤウイルス / CCHF / SFTS / 新規レクチン / 治療用抗体 / 中和 / SFTSウイルス / 受容体 / mAb / 高病原性ウイルス / クリミア・コンゴ出血熱ウイルス / 重症熱性血小板減少症候群 / リフトバレー熱 / 新規治療法 / 組み換えウイルス / クリミア・コンゴ出血熱 / ウイルス受容体 |
研究成果の概要 |
SFTS/CCHF/RVFはいずれもブニヤウイルスによるヒトの感染症で、致命率は10%以上と高い。治療法開発のため、日本でも毎年患者発生が認められるSFTSを中心に研究を進め、次の成果を得た。 SFTSウイルスの感染機構の解明法を開発、SFTSウイルスの病原因子の同定と関連する宿主因子の同定、阻害剤等を用いたSFTSウイルスによる炎症性サイトカインの誘導機構の解明、SFTS/CCHFウイルスのエンベロープ蛋白質に対する単クローン抗体あるいはナノボディの作製と動物モデルでの治療効果の検証 これらの作用機序は異なるものなので、併用により重症例の治療あるいは重症化の阻止が可能であると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
SFTSについて治療効果の高い治療用抗ウイルス抗体の作製戦略、感染拡大を抑制する宿主標的候補分子決定、および過剰な炎症を抑制する標的候補決定という3本柱が得られた。感染阻害と炎症抑制、(本研究では検討できなかったが)核酸アナログによるゲノム複製阻害はそれぞれ作用機序が全く異なるので、これらの併用によりSFTSの特に重症例の治療や重症化阻止が期待できると考えられた。SFTSの研究で得られた戦略が今後CCHFやRVFなど他の高病原性ブニヤウイルス感染症の治療開発を助けるものと考えている。
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