研究課題/領域番号 |
18KK0351
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(A))
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ネオ・ジェロントロジー
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
竹内 規彦 早稲田大学, 商学学術院(経営管理研究科), 教授 (40387569)
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研究期間 (年度) |
2019 – 2023
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
15,470千円 (直接経費: 11,900千円、間接経費: 3,570千円)
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キーワード | ネオ・ジェロントロジー / 後期キャリア開発 / 組織行動 / プロアクティビティ / 東アジア / 少子高齢化 |
研究開始時の研究の概要 |
人口の少子高齢化問題は、日本はもとより、韓国・中国を含む東アジア地域で、急激に進展している。経済的な相互依存度も高く、人材のフローが活発な東アジア地域において、企業及び社会が持続的な成長を志向するためには、高齢化する人材の活性化に貢献する国際的な研究の蓄積が不可欠である。そこで、本研究では、中国(香港)及び韓国の研究者と共同で、今後一層の増加が予想される東アジア地域の中高年人材を対象に、心理学及び経営学の視点からの実証研究を行い、当該地域におけるシニア人材を通じた企業の持続的競争優位の可能性を探る。
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研究実績の概要 |
本国際共同研究は、①研究対象、②概念、及び③成果発信の各側面において、基課題から格段に発展させ、東アジアにおける中高年人材の「プロアクティビティ」向上のメカニズム解明を目的とする。 2023年度(以降、今年度)は、本研究課題の最終年度であるため、これまでの活動で得られた知見の解釈、データの解析、及び成果発表を中心とする研究活動を行った。具体的な活動は以下の3点である。 第1に、収集した大規模定量サーベイのデータ解析を行った。複数の興味深い結果を得ることができたが、なかでもシニア人材の現在および将来の仕事やキャリアに対するプロアクティビティを高めるメカニズムの解明につながる実証結果を得ることができきた。4回の時系列調査データの構造方程式モデリングの結果、シニア従業員のHRM施策に対する帰属(経営者がなぜHRM施策を実施しているのかに関する従業員の知覚)が、シニアの感情状態にまず影響を与え、その感情状態が彼・彼女らの職業的未来展望を高める(低める)ことを通じて、現在の仕事へのエンゲイジメントと将来の定年退職後の就業継続意思の双方を高める(低める)ことが明らかになった。 第2に、本課題の国際共同研究機関であった台湾の名門大学・国立成功大学の研究グループと日本で国際学術交流ワークショップを開催した。このワークショップでは、上記の研究知見を含むこれまでの研究課題で得られた成果について発表を行うとともに、日本の企業事例を交えたシニア人材マネジメントのあり方について活発な議論を行った。 第3に、本課題で得られた研究成果の発表を積極的に行った。組織心理学研究において欧州で最も権威のあるEuropean Association of Work and Organizational Psychology (EAWOP)にて研究報告を行うなど、本成果の国内外への研究発信を積極的に行った。
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