研究課題/領域番号 |
18KK0395
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(A))
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
無機化学
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研究機関 | 東北大学 (2021-2022) 京都大学 (2019-2020) 東京大学 (2018) |
研究代表者 |
坂本 良太 東北大学, 理学研究科, 教授 (80453843)
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研究期間 (年度) |
2019 – 2022
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
15,600千円 (直接経費: 12,000千円、間接経費: 3,600千円)
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キーワード | ナノワイヤ / ナノシート / 低次元物質 / 導電性 / 光触媒 / 光機能 / ジピリン / グラフィジイン / ジチオレン / 分子低次元系 / SPM |
研究開始時の研究の概要 |
申請者は単一ナノワイヤ・ナノシートが単離可能という貴重な特性を有する分子低次元系の創製を達成した. 一方、海外共同研究グループのうち、Prof. F. Zamora・Prof. P. Amo-Ochoa両教授は導電性SPMを用いた単一の金属錯体ナノワイヤの詳細な伝導度測定およびその理論的解釈を発表した. そこで本国際共同研究では, 単一鎖・シートに単離可能なナノワイヤ・ナノシートとSPMによる伝導度測定・解析技術を融合させ, これら革新的ナノ材料のエレクトロニクス方面への展開を具現化する.
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研究成果の概要 |
種々の分子性ナノワイヤ・ナノシートを合成し,主としてこれらの伝導性を生かした応用展開(触媒・二次電池など)の追究を行った.当初,スペイン・マドリード自治大学のProf. Felix ZamoraおよびProf. Pilar Amo-Ochoaの元に滞在し共同研究を進める予定であったが,コロナ禍の影響を全面的に受けた結果,海外渡航を断念することとなった.しかしながら,ウェビナー開催・分子性ナノシートに関する共著総説執筆などを通じ,先方からの助言による分子性ナノシート・ナノワイヤに関する研究進捗改善と国際交流を実現した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新規ナノ材料としての二次元物質「ナノシート」が文科省の平成26年度戦略目標に設定されるなど,その重要性・注目度は近年飛躍的に増大している.一次元分子性ポリマーの単一分子鎖は金属・半導体ナノ材料よりも更に微小な,究極のナノ材料となりうる.しかしながら,どちらも応用展開を示した例は存在しなかった.本研究は上記課題解決の端緒となる成果であり,学術的意義は大きく,将来的には社会・産業的意義にも通ずるものである.Prof. Felix ZamoraおよびProf. Pilar Amo-Ochoaは本研究領域の有力研究者であり,二人との関係性強化を果たしたことも意義深い.
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