研究課題/領域番号 |
18KK0443
|
研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(A))
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分48040:医化学関連
|
研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
平野 和己 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 主任研究員 (40707709)
|
研究期間 (年度) |
2019 – 2023
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
15,470千円 (直接経費: 11,900千円、間接経費: 3,570千円)
|
キーワード | 脳オルガノイド / 神経幹細胞 / 神経疾患 / 創薬 / 海馬 / 大脳オルガノイド / 海馬発生 / てんかん / 創薬スクリーニング / マルチ電極アレイ |
研究開始時の研究の概要 |
近年、3次元大脳発生モデル「大脳オルガノイド」が報告されたが、ヒト多能性幹細胞に起因する課題が山積しており、多検体をハイスループットに解析する創薬スクリーニングへの利用には適していない。本課題ではこれまでに確立した大脳オルガノイド誘導技術を発展させ神経疾患創薬を志向した新たな大脳オルガノイドの作成を目指す。まず、ヒト多能性幹細胞の代わりに、正常ヒト胎児海馬由来の神経幹細胞からダイレクトにオルガノイドを誘導する事で、従来法の課題を解消した新たなオルガノイド作成技術を確立する。さらに、マルチ電極アレイシステムを用いて、神経疾患治療に資する迅速かつ低コストな次世代型創薬基盤技術の構築を目指す。
|
研究成果の概要 |
本申請課題では基課題で確立した大脳オルガノイド誘導技術を発展させ神経疾患創薬を志向した新たな大脳オルガノイドの作成を目的とする。脳オルガノイド誘導技術の課題である培養期間の短縮とオルガノイド内部の均一性の向上を目指し、創薬スクリーニングに資する、多検体解析かつハイスループットな解析が可能な脳オルガノイドの開発を行った。サイズをコントロールすることで、内部構造が均一で、誘導期間が短いシングルロゼット脳オルガノイドに成功した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本成果は、脳オルガノイドの多検体解析が可能になることで創薬における産業利用への貢献が想定される。これまでの培養法では解析が困難であった表現型評価や、コスト面での改善が見込まれる。また、発達神経毒性評価などの分野における動物実験代替法として利用にも貢献できる。
|