研究課題/領域番号 |
18KK0468
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(A))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
山本 亮 金沢医科大学, 医学部, 准教授 (30447974)
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研究期間 (年度) |
2019 – 2023
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
14,950千円 (直接経費: 11,500千円、間接経費: 3,450千円)
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キーワード | 攻撃行動 / 分界条床核 / 視床下部 / 攻撃性 / 視床下部内腹側核 / ストレス |
研究実績の概要 |
本国際共同研究の目的は、ストレスが個体の攻撃性を増強する、その脳内責任部位の神経活動を解析し情報をいかにコードしているかを明らかにする事である。ストレス負荷によるモデル動物を用い、ストレスと攻撃性にかかわると想定されている脳領域(分界条床核、視床下部内腹側核、内側視索前核)からシリコンプローブを用いたin vivoマルチユニット記録とGCampを用いたin vivo カルシウム測光を行い、光遺伝学と行動実験を組み合わせて、これらの脳部位の活動の変化がどのように攻撃性の増強につながるのかを明らかにする。本年度は米国ラトガース大学分子行動脳科学センターPare研に再渡航して、シリコンプローブおよびneuropixels probeを用いた各種記録方法の習得・実践を行った。国際共同研究に加えて、スナネズミを用いた新たな社会的ストレス負荷による攻撃性増強モデルの作成が順調に進み、マウスとは異なる角度からの攻撃性を調節する神経基盤の解析の初期基盤を築くことができた。スナネズミはマウスよりも体格がよく、記録プローブ・ミニスコープの留置が比較的容易に行えることからより良いモデル動物であると期待している。またC57BL/6マウスの攻撃行動は不安定であったが、ICRと交配したF1を使用することで、安定した攻撃行動の観察が可能となった。今後はこのF1動物を使用することで研究の一層の推進を図る。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルスの蔓延により共同研究の規模は縮小せざるを得なかった。感染状況が改善された本年度は再渡航し、共同研究を行ったが当初の計画を十分には遂行できなかった。一方で当初は想定していなかったスナネズミを用いた攻撃性増強モデルの作成に成功し、新たに安定した実験系を増やすことができた。またマウス攻撃行動を再現性良く観察可能な系を確立した。これらの点を顧みるに、共同研究の遂行に大きな遅れが生じたとはいえ、全体としては「やや遅れている」と言える程度には研究は進捗している。
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今後の研究の推進方策 |
マウスモデルと並行してスナネズミモデルでの神経活動解析を行う。また共同研究で得た知識および技術を活かして、Neuropixels probeを用いた大規模ニューロン活動解析を行う。
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