研究課題/領域番号 |
18KT0029
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
オラリティと社会
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研究機関 | 慶應義塾大学 (2022) 筑波大学 (2018-2021) |
研究代表者 |
大澤 博隆 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 准教授 (10589641)
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研究分担者 |
鳥海 不二夫 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (30377775)
丹野 宏昭 東京福祉大学, 心理学部, 講師 (70637149)
片上 大輔 東京工芸大学, 工学部, 教授 (90345372)
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研究期間 (年度) |
2018-07-18 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
15,730千円 (直接経費: 12,100千円、間接経費: 3,630千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
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キーワード | オラリティ / ヒューマンエージェントインタラクション / 人狼 / Hanabi / グループディスカッション / 非言語コミュニケーション / 人狼ゲーム / 社会的知能 |
研究成果の概要 |
本研究では、集団討論における共感を生む身体的振る舞いを、人狼ゲームを中心に分析した。国内外の会議で成果を発表し、異文化適応型エージェントや戦略進化の研究を通じて、集団の文化的背景や目的に適応する戦略のアルゴリズムを明らかにした。また、Hanabiなどのゲームを用いて、コミュニケーションと思考時間やリスク傾向の関連を調査した。エージェントの立場が協力者かライバルかで異なる影響を持つことを発見し、共感を生む仕草の影響を分析した。成果は多くの会議で発表された。特にエージェントの立場に関する研究はHAIシンポジウムで賞を受賞した。知見は非言語コミュニケーションの理解に貢献し、派生的な応用も生み出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、集団討論における非言語的な振る舞いと共感の関係性を探る多数の知見を発見した。また、国際会議のコンペティションやワークショップを通じ、こうした試みを海外へ広める貢献をした。学術的には、異なる文化や目的を持つ集団において、エージェントの戦略がどのように適応するかを理解する新しい知見を提供した。社会的には、共感を生む仕草が議論や交渉の質に与える影響を分析することで、更なる効果的なコミュニケーション手法の開発が可能となる。派生成果であるエージェントの関係性に関する評価や、小学校でのロボット用いた長期間の調査は、教育やビジネスなど多くの分野において、対人関係の質を向上させる可能性を秘めている。
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