研究課題/領域番号 |
19255013
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
水産学一般
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
黒倉 寿 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (50134507)
|
研究分担者 |
佐野 光彦 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (50178810)
河野 博 東京海洋大学, 海洋科学部, 教授 (90234707)
馬場 治 東京海洋大学, 海洋科学部, 教授 (40189725)
小河 久朗 北里大学, 海洋生命学部, 教授 (20005656)
林崎 健一 北里大学, 海洋生命学部, 准教授 (80208636)
石川 智士 東海大学, 海洋学部, 准教授 (40433908)
吉川 尚 東海大学, 海洋学部, 講師 (80399104)
|
研究期間 (年度) |
2007 – 2010
|
研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
|
配分額 *注記 |
34,580千円 (直接経費: 26,600千円、間接経費: 7,980千円)
2010年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2009年度: 9,100千円 (直接経費: 7,000千円、間接経費: 2,100千円)
2008年度: 9,230千円 (直接経費: 7,100千円、間接経費: 2,130千円)
2007年度: 11,960千円 (直接経費: 9,200千円、間接経費: 2,760千円)
|
キーワード | 漁業資源 / 地域資源 / 共同体 / 漁業管理システム / 地域環境 / 生態系 / 餌環境 / 漁獲圧 / トンレサップ湖 / マングローブ / 食害昆虫 / 市場アクセス / 仔稚魚の生態 / 食性 / 東南アジア / 水産資源 / 水圈環境 / 保全 / 管理システム / タイ / フィリピン沿岸 / マングローブ林 / 資源量 / 流通業者 / 沿岸漁業 / 沿岸環境 / 資源保全 / 資源管理システム / 小規模漁業 / 漁業実態 / 資源状態 / マングローブ生態系 / 環境劣化 |
研究概要 |
タイ国南部のマングローブ林において、マングローブ林の構造が生物多様性に及ぼす機能を詳細に調査し、マングローブの消失が沿岸域の環境および魚類相に与える影響を明らかにした。また、カンボジア・トンレサップ湖では、魚類の遺伝的集団構造を明らかにするとともに、主要な魚種について、近年の、資源変動を解析した。その結果、漁獲圧の増加による資源の変動が明らかになり、その背景には、農業の不振と農業を代替する産業が存在しないために生ずる、没落農民の漁民化があることが示された。ラオスでは餌料の面から粗放的養殖の生産メカニズムを明らかにし、種苗生産時の水生昆虫による食害の実態を明らかにした。ベトナムでは、海水遡上と農業システムの関係を明らかにするとともに、複合養殖の1要素としての施肥業魚が、地域の衛生環境に与える影響を明らかにした。フィリピンでは、沿岸漁業が過剰漁獲に至るプロセスを詳細に調査し、その背景に、流通網の拡充があることをしめした。 以上の結果より、地域共同体の結合が弱く、沿岸水産資源が地域の共有資源として強く意識されていない地域では、外部からの資本・労働力の地域漁業への参入が容易であり、新しい技術の導入を比較的速やかに行われる半面、地域資源の管理に対する意識が弱く、資源や環境が崩壊しやすいことが示された。
|