研究課題/領域番号 |
19320025
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美学・美術史
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
岡田 温司 京都大学, 大学院・人間・環境学研究科, 教授 (50177044)
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研究分担者 |
篠原 資明 京都大学, 大学院・人間・環境学研究科, 教授 (60135499)
鈴木 雅之 宮城学院女子大学, 学芸学部, 教授 (50091195)
小倉 孝誠 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (60204161)
並木 誠士 京都工芸繊維大学, 大学院・工芸科学研究科, 教授 (50211446)
喜多村 明里 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (90294264)
水野 千依 京都造形芸術大学, 芸術学部, 教授 (40330055)
柳澤 田実 南山大学, 人文学部, 准教授 (20407620)
松原 知生 西南大学, 国際文化学部, 准教授 (20412546)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
19,240千円 (直接経費: 14,800千円、間接経費: 4,440千円)
2010年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2009年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2008年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2007年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
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キーワード | 肖像 / ペルソナ / イコン / 分身 / 主体 / 自己成型 / 模倣 / 歴史人類学 / 自己同一性 / ナルキッソス / 自画像 / 他者 / 眼差し / イメージ人類学 / 神話学 / 呪術 / 類似 / 美学 / アイデンティティ / 偶像崇拝 / 美術史 / 哀悼 / 類似性 / 仮面 / 記念 |
研究概要 |
肖像には二重のベクトルがある。ひとつはモデルへと引き戻されるもの(モデルに似ていると思わせるベクトル)、もうひとつはモデルから観者へと表出してくるもの(モデルの性格や内面性が表われていると思わせるベクトル)である。この反対方向の運動は、「肖像」を意味するイタリア語「リトラット」とフランス語「ポルトレ」に象徴的に表われている。前者は、「後方へと引き戻す」という意味のラテン語「レ-トラホー」に、後者は「前方へと引き出す」という意味の同じくラテン語「プロ-トラホー」に由来するのである。かくのごとく「肖像」は、模倣と表出、後退と前進、現前と不在、顕在と潜在、保管と開示、隠匿と暴露、ピュシス(自然)とアレーテイア(真理)、これら両極の引き合いや循環性のうちに成立するものなのである。
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