研究課題/領域番号 |
19320038
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 國學院大學 |
研究代表者 |
針本 正行 國學院大學, 文学部, 教授 (30141279)
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研究分担者 |
室城 秀之 白百合女子大学, 文学部, 教授 (80174324)
鈴木 裕子 駒澤大学, 総合教育研究部, 教授 (50248895)
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連携研究者 |
室城 秀之 白百合女子大学, 文学部, 教授 (80174324)
鈴木 裕子 駒澤大学, 文教育学部, 教授 (50248895)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
16,120千円 (直接経費: 12,400千円、間接経費: 3,720千円)
2009年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2008年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2007年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
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キーワード | 物語絵巻 / 美術史 / 享受 / 国文学 |
研究概要 |
江戸時代の寛文・延宝期の京都に、大型の絵入りの冊子本や絵巻を制作する絵双紙屋が「源小泉」をはじめとして複数存在し、『竹取物語』・『住吉物語』などの平安時代の古物語を素材とした物語絵巻・絵入りの冊子、仮名草子作家による新作の絵物語も制作していた。ここにおいて平安時代の文学の享受がはたされ、絵と詞書が融合する中でさまざまな本文も生まれた。具体的には、國學院大學所蔵『竹取物語絵巻』は、寛文・延宝期の絵草双紙屋の制作になるものであり、その詞書書写者は、チェスター・ビーティー・ライブラリィ(CBL)所蔵『舞の本絵巻』と同一であり、また、國學院大學所蔵『住吉物語』(三冊本)の本文はチェスター・ビーティー・ライブラリィ(CBL)所蔵奈良絵本『住吉物語』本と同一であり、本文系統では尾州家本に属するものであることが判明した。さらに、國學院大學所蔵『住吉物語』(一冊本・二冊本・絵巻)の絵の構図は『住吉物語』の主題である継子譚を基調とし、國學院大學所蔵『竹取物語絵巻』の本文は正保刊本をもととし、絵の構図の多くも絵入り刊本をもととしている。
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