| 研究概要 |
本報告書は,教育社会心理学の観点から学校管理職であるスクールリーダーのアセスメント能力について,理論的・実証的に検討を加えたものである。まずスクールリーダーのアセスメント能力に関する先行研究を整理して,理論的考察を行った。次に,校長と教頭を対象に調査を実施し,スクールリーダーのアセスメント認知構造を明らかにして,アセスメント・スケールを作成した。そしてそれぞれ教師と養護教諭を対象に調査を行い,スクールリーダーシップが学校の組織風土を通じて教職員に影響を及ぼすことを実証的に明らかにした。第4章では,アクションリサーチ的視点から,実際の教頭研修において,本研究で作成したアセスメント・スケールを用いて,スクールリーダーのアセスメント能力の改善を試みた。その結果,スクールリーダーのアセスメント能力に改善がみられ,研修の効果性が確認された。
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