配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2009年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2008年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2007年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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研究概要 |
アルコール等の低分子量物質からタンパク質までの多様な物質の様々な含水率の水溶液で,80~300Kの温度域,1mHz~30GHzの周波数域の複素誘電率を観測した。その結果,全ての水溶液のガラス転移温度付近で溶質と水分子の協同的運動による主緩和と,水の局所的運動による副緩和が観測された。単純な液体の混合系で得られた理論的解釈を,アルコールや合成高分子水溶液に適用し,さらに複雑な水和タンパク質へと拡張した。これらの結果により,水溶液中の主緩和と副緩和が分子複雑系の緩和現象の不可分な動的階層構造である事を示した。
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