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固体間の液架橋により生ずる振動系を利用した微小物体運動制御技術の確立

研究課題

研究課題/領域番号 19560147
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 設計工学・機械機能要素・トライボロジー
研究機関産業技術大学院大学 (2008)
首都大学東京 (2007)

研究代表者

舘野 寿丈  産業技術大学院大学, 産業技術研究科, 准教授 (30236559)

研究期間 (年度) 2007 – 2008
研究課題ステータス 完了 (2008年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2008年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2007年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
キーワードマイクロマシン / トライボロジー / 振動駆動 / 液架橋 / 運動制御 / トライボロジ / 機械力学・制御 / 表面・界面物性 / 工作機械・生産工学
研究概要

鉛直軸と水平軸の2軸が同期して数μm程度で振動するステージに微小物体を載せ, 各軸の振動振幅と位相を変化させることで物体を任意の方向に任意の速度で移動させる運動機構を対象とした.この運動機構では, 微小物体の運動が湿度の影響を強く受ける性質がある.これは大気中に含まれる水分が固体表面に微小な水滴として付着し, その液架橋の性質により生ずるものと判断している.しかし, その影響のメカニズムや影響量については十分には明らかにされていない.そこで本研究では, 「液架橋の観察・測定」および「液架橋の力と振動駆動に必要な力との関係」について実験を通して評価した.
液架橋の観察・測定としては, プリズム全反射特性を利用した液架橋の新たな観察手法を考案し, 従来には計測できなかった接触面での液架橋の大きさを定量的に測定することを可能にした.また, 振動駆動の最中における液架橋の挙動を観察できることから, 液架橋が表面をずれながら運動する場合と, 液架橋が切れて運動する場合とを明確に区別することができるようになり, それぞれの条件での運動の比較を行うことが可能になった.
液架橋の力と振動駆動に必要な力との関係について, 液架橋の観察を行いながら, 液架橋がずれながら運動する場合, 切れて運動する場合のそれぞれにおいて振動駆動に必要な振幅を測定することで, 液架橋による吸着力を定量的に測定した.この結果, ずれながら運動する場合では, ほとんど液架橋の影響を受けず, 切れる場合では, 液架橋の面積にほぼ比例した吸着力が発生し, 運動を妨げることが明らかになった.
これらの結果から, 液架橋がずれながら運動する経路を人為的に構成することで, 液架橋の特性を利用した高精度な運動制御を実現できると考えられる.本研究の成果はこのような運動制御手法を実現する基礎技術といえる.

報告書

(3件)
  • 2008 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2007 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 微小物体の振動駆動における滑り面に生ずる液架橋の影響に関する研究2009

    • 著者名/発表者名
      舘野寿丈, 角田陽, 佐久間秀夫
    • 学会等名
      精密工学会春季大会学講演論文集(PP.765-766)
    • 発表場所
      中央大学
    • 年月日
      2009-03-11
    • 関連する報告書
      2008 研究成果報告書
  • [学会発表] 微小物体の振動駆動における滑り面に生ずる液架橋の影響に関する研究2009

    • 著者名/発表者名
      舘野寿丈
    • 学会等名
      精密工学会春季大会学術講演会
    • 発表場所
      中央大学, 東京
    • 年月日
      2009-03-11
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書

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公開日: 2007-04-01   更新日: 2016-04-21  

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