研究概要 |
ばらつきおよび表示品質を考慮した小型液晶ディスプレイ用駆動回路のトランジスタサイズ最適設計手法を提案し, 市販の最適化ツールと同程度の結果を約11分の1の時間で得られることを確認した.また, 遅延と遷移時間のばらつきを混合正規分布(Gaussian Mixture Model)で表現する統計的静的遅延解析手法を提案し, 最大遅延の分布関数が99.865%になる値の相対誤差を, 正規分布を用いた統計的静的遅延解析に比べて約3割削減できることを確認した.これは, 混合正規分布を用いることにより, ばらつきの相関を容易に扱えるという特徴を生かしつつ, 非正規分布を表現できたことによる効果と言える.
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