研究概要 |
天竜川上流域を対象として,本・支流を統合した洪水流出モデルと,明治から現代に至る4期の河川周辺城土地利用を表すGISモデルを統合・整備した.これらのモデルを用いて,近年最大の平成18年洪水と100年確率計画洪水を対象としたシミュレーションを行い,土地利用の潜在的な防災・景観機能を検討した.この結果,洪水解析を含めたGISモデルは,伝統的・潜在的な土地利用が有する防災・景観保全機能をかなりの程度,再現することが確認され,河川周辺域での防災を考慮した土地利用計画にとって,強力な支援ツールとなることが示唆された.
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