研究課題
基盤研究(C)
世界に先駆けてその作成に成功したウサギ疾患モデルとマウスを使い、抗MuSK 抗体陽性重症筋無力症の病態解明と治療法の開発を可能とした(Ann N Y Acad Sci. 2008).ウサギ疾患モデルの神経筋シナプスの形態変化を共焦点顕微鏡と透過型電子顕微鏡で詳細に明らかにした. 発症したウサギの神経筋シナプス全体の形態変化が観察され、自己抗体がMuSK によるシナプスの維持機構を阻害することで発症することが明らかとなった.またウサギモデルの血清に存在する抗MuSK 抗体は、一価の抗原結合部位しかないにも関わらずMuSK の機能を抑制する. 発症したウサギのシナプス後膜に補体による破壊像が観察されない結果とあわせて、重症筋無力症が補体の関与がなくても発症することが明らかとなった. さらに、我々は抗MusK 抗体陽性患者の病態により近い疾患動物モデルの作成に成功した. 患者の血清に含まれる抗MuSK 抗体のIgG のサブクラスは補体結合が欠如するタイプ4 が大半を占めている.我々は補体欠損マウスに、抗MuSK抗体で重症筋無力症を発症させることに成功した.
すべて 2009 2008 2007
すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (4件)
日本老年医学会雑誌 Vol:46, No.2
ページ: 106-113
10024963928
Ann N Y Acad Sci 1132
ページ: 93-98
Ann. N. Y. Acad. Sci. 1132
Ann.N.U.Acad.Sci.2008. (In press)
Acta Otolaryngol 127
ページ: 1024-1030
Geriatrics and Gerontology International 7
ページ: 316-325
10020020578
Cell.Mol.Biol.Lett. 12
ページ: 536-544