研究課題
基盤研究(C)
CDKIの一種であるp57KIP2遺伝子がDNAメチル化によりリンパ系腫瘍において高頻度に不活化されている。本研究の当該年度にはp57KIP2遺伝子と悪性リンパ腫の病態の関連を検討した。63例のびまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBCL)の病変検体のp57KIP2遺伝子DNAメチル化をmethylation specific real time quantitative PCR (MS-RQ PCR)に検討した. 63例中53例(84%)にメチル化を認めた。メチル化の有無とDLBCLの病変の広がり、臨床的予後予測因子との相関は認められなかった。しかし、80%を越える頻度でp57KIP2遺伝子DNAメチル化が認められたことから、DLBCLにおいては最も頻度が高い遺伝子変異であり、当遺伝子のメチル化がDLBCLのバイオマーカーとして有用であると考えられた、そのため、微小残存病変(MRD)の検出においてp57KIP2遺伝子DNAメチル化を用いることを検討した。p57KIP2遺伝子のMS-RQ-PCR法によるMRDの検出感度は10^<-4>であり、従来の分子生物学的手法での検出感度と同等であった。また.従来法と比べ簡便であり、広く応用が可能であることが示唆された。当手法によりMRD検出が系統的に行われるようにれば、DLBCLの治療選択や治療効果判定において重要な知見を与えるものと考えられる。
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