研究課題/領域番号 |
19591345
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
住吉 太幹 富山大学, 大学院・医学薬学研究部(医学), 准教授 (80286062)
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研究分担者 |
鈴木 道雄 富山大学, 大学院・医学薬学研究部, 教授 (40236013)
川崎 康弘 金沢医科大学, 医学部・精神科, 教授 (80242519)
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連携研究者 |
川崎 康弘 金沢医科大学, 医学部, 教授 (80242519)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2010年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2009年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2008年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2007年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 精神薬理学 / 認知脳科学 / 統合失調症 / 認知機能 / 事象関連電位 / 抗精神病薬 / セロトニン / 5-HT_<1A>受容体 / 薬理遺伝学 / 必須多価不飽和脂肪酸 / 早期介入 / 薬物療法 / 脳画像 / 統合失調症認知評価尺度 / 意味記憶 / 記憶の組織化 / 認知機能簡易評価尺度 / 初発精神病 / 前駆期 / セロトニン1A受容体 |
研究概要 |
統合失調症患者では、学習記憶、ワーキングメモリー、遂行機能、注意、語流暢性、情報処理速度などの認知機能領域を反映する神経心理学的検査成績が低下している。この認知機能障害は、就労など患者の社会機能や転帰に大きな影響をおよぼす。これら認知機能障害の生物学的基盤として、脳機能・形態の疾患特異的な変化が注目される。その検出には、事象関連電位(ERPs)などの電気生理学的マーカーが注目されている。今回、P300やミスマッチ陰性電位などERPsの発生源電流密度の三次元分布を画像化し、向精神薬による変化や神経心理学的指標との関連を検討した。 一方、第二世代(非定型)抗精神病薬の臨床効果などに基づき、各種セロトニン(5-HT)受容体サブタイプの認知機能への関与が注目されてきた。われわれは5-HT_<1A>受容体アゴニスト作用を有する向精神薬投与が、統合失調症患者の言語記憶、遂行機能、注意/情報処理機能などの認知機能領域やQOLを改善し、前頭前野におけるP300電流密度を増加させることを発見した。これらの所見が、新規の抗精神病薬や認知機能増強薬の開発を促し、患者の長期予後向上を目指した治療法開発の発展に寄与することが期待される。
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