研究課題/領域番号 |
19591500
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
高橋 將人 北海道大学, 病院, 助教 (50374343)
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研究分担者 |
高橋 弘昌 北海道大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (30226881)
細田 充主 北海道大学, 大学病院, 医員 (40443931)
藤堂 省 北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (60136463)
中西 一彰 北海道大学, 大学院・医学研究科, 特任助教 (80374338)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2009年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2008年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2007年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 乳癌 / ISET / 遺伝子解析 / 遊離癌細胞 / HER2 / FISH |
研究概要 |
原発巣より血中に遊離した乳癌細胞を同定する方法としては、過去に免疫染色やRT-PCR などいろいろなものが提唱されてきたが、癌細胞を間接的に同定するものである。今回我々は、「ISET(Isolation by Size of Epithelial Tumor Cells)のシステム」を確立するための研究を開始した。 まず、ISETシステムの感度を測定するために、乳癌細胞株6株を用いて、血液中に直接これらの細胞の数を測定して注入し、ISETシステムでどの程度その細胞を捕らえられるかどうかを調べた。sensitivity testにおいて、6種の乳癌培養細胞において約50%の回収率を得た。ISET filter上の細胞に対して免疫染色を行ったところ、SK-BR-3ではER(-)、PgR(-)、HER2(+)、MCF-7ではER(+)、PgR(+)、HER2(-)を示した。これらの染色結果はいままでこれらの細胞の染色性について報告されてきたものと相違ない。このことからISET systemにおいて細胞の抗原性は損なわれないことが示された。またISET filter上のT47-D細胞1個を切り出してp53 exon6特異的primerを用いてPCRを実施しそのPCR productをシークエンスにて読んだところ、T47-D細胞が持つCodon194のCTTからTTTへのpoint mutationが確認された。SK-BR-3細胞はHER2遺伝子の増幅が知られているがISET filter上のこの細胞に対してFISH法を試みたところ確かにHER2遺伝子の増幅が蛍光シグナルで確認でき、ISET systemを実施した細胞ではDNAが種々の検査に十分対応できる程度に保存されていることがわかった。 したがって、ISETシステムでは、1ml中に数個しか乳癌細胞がなくても直接検出することが可能で、さらに検出した細胞は、複数の方法で確実に乳癌細胞であることを証明できた。 次に乳癌患者17人から得られた血液と骨髄検体についてISET systemにて癌細胞の検出を試みた。残念ながら今回検討した乳癌症例ではHE染色で明らかな腫瘍細胞を見つけることができなかった。検出感度を高める工夫が課題として残った。
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