研究課題/領域番号 |
19592505
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 埼玉県立大学 |
研究代表者 |
坂本 めぐみ 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (50279577)
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研究分担者 |
林 薫 白梅学園大学, 子ども学部, 講師 (40389854)
松林 秀彦 東海大学, 医学部, 准教授 (40219465)
兼宗 美幸 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (50214490)
工藤 里香 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (80364032)
星 永 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (30157002)
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連携研究者 |
星 永 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (30157002)
兼宗 美幸 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (50214490)
工藤 里香 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (80364032)
山本 英子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教 (60448652)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2009年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2008年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2007年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 食育 / 妊娠 / 育児 / 看護 / 健康教育 / 栄養指導 / 妊産婦 |
研究概要 |
目的 妊娠期から育児期の母子に必要な食育、特に看護職の役割を明らかにする 方法 1)産婦人科診療施設における妊娠期から育児期までの女性への食生活と食育に関する調査 2)小児科診療施設における、育児期の母親の食生活と食育希望に対する調査 3)夜間営業の施設で活動する母子への食育調査 4)産婦人科および小児科で勤務する看護職の食育・栄養指導に関する調査を行った。 結果 1)(1)妊娠中期では妊娠期の栄養の意義や必要性は理解しているものの、非妊時と栄養摂取状況および食生活の状況は変化していなかった。妊娠後期では胎児の成長を意識した食生活への意識が上昇し、一部食行動が変容していた。分娩への不安を抱え、育児期へ向かう準備の中では母乳への関心が高いが、離乳期や幼児期までを見据えた食への関心は低い。産褥期は母乳栄養と母乳栄養のための栄養、自身の身体回復への関心はあるが調理や献立に対する意識は低い。 2)生後4ヵ月児を育児する母親は、分娩後から今までの期間は自分の食生活への関心は低く、夕食は調理しバランスの取れた食事内容を心がけるが、朝食と昼食内容は主食のみの食事が多く、朝食や昼食において主菜と副菜の調理を行っていた母親は全体の8.0%であった。離乳期に入ると補完食(離乳食)を調理することへの困難や支援希望をあげるものが多かった。 3)夜間営業の店舗内で活動する乳幼児とその母親は、夜間に食事や遊戯施設で活動する傾向がコントロール群と比して高い傾向があり、子どもの食や子どもの生活リズムへの不安が高く、生活リズムの整え方や子どもの食への援助希望が高かった。朝食欠食は両群で差がなかった。夜間活動する母子に対しては、生活リズムを整えることを主眼とした食育が必要である。 4)産婦人科医療施設に勤務する助産師の食育・栄養指導は、妊娠時の健康管理のための保健指導と産後の回復と母乳の食事指導が中心であった。食育・栄養指導は他の業務より困難感を感じ、その要因として母親の食事内容の判断方法・栄養指導への継続方法・食育と栄養指導の技術不足・妊産婦からの質問への対応のための知識不足が抽出された。非妊娠時からの食教育が必要であること、育児期までの長期的な視野での指導の必要性への意識は低いこと、妊娠期の栄養への具体的な指導への分かりやすい指導媒体の必要性があった。小児科医療施設の看護師の食育・栄養指導の場面は、健康診断時の子どもの食事、間食、子どもの疾患時の食であった。食育・栄養指導は保護者の関心の低さ、親子双方から聞く情報の齟齬と正確な判断、言葉のみで指導を行う難しさ、乳汁を含めた食品の知識不足、親の質問に対する知識不足が指導に困難感を生じていた。 考察 妊娠期の具体的な食育・栄養指導は育児期に活用できる予期的な内容が必要であること、妊娠期から育児期に継続した指導が必要であること、生活のリズムを含めた具体的な指導内容が明らかになり、それらを具体的に示す指針案と指導媒体を作成した。
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