研究課題/領域番号 |
19655038
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
高分子化学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
正田 晋一郎 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (10143364)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2008年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2007年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 酵素触媒高分子反応 / 多糖 / オリゴ糖 / リゾチーム / 糖鎖 / 配糖化 / 足場 / セロビオース / 硫酸エステル加水分解酵素 / リン酸エステル加水分解酵素 / セルロース / デンプン / 硫酸供与体 / リン酸供与体 |
研究概要 |
多糖バイオマスは、生分解性を有することから、ケミカルリサイクル性に優れた資源である。本研究は、酵素触媒を用いることにより、水中で、温和な条件で、多糖の修飾反応を効率よく行うことを目的とする。これらの反応により得られる生成物は、いずれも付加価値の高い重要かつ実用性のある高分子化合物であり、現行の製造プロセスにおいては、未だに古典的な煩雑かつ環境負荷の大きい方法に頼らざるを得ないものである。 糖タンパク質の新規合成法の確立 近年、感染症やアレルギーなどの疾病にオリゴ糖鎖が深く関与することが明らかにされている。これに伴い、産業界においてもオリゴ糖をベースとする材料に対する関心が急速に高まっている。オリゴ糖鎖を結合した高分子は、アレルギー反応の低減や感染症の防止に役立つことが期待されるが、従来の高分子への糖鎖の導入法はシアン系化合物等危険な化学試薬を用いるため、食品や医用材料の調製には不適である。本研究では、高分子への新規なオリゴ糖鎖導入法として、以下の二段階の工程を水溶液中にて達成する環境調和型技術を提供し、低アレルゲン化蛋白質等の機能性糖鎖高分子の高効率調製と実用化を目指す。 1. 糖鎖と塩基性官能基の特異的な反応による、高分子への足場の導入 2. 構築した足場を利用する、水溶液におけるオリゴ糖の配糖化 蛋白質であるリゾチーム対してグルコース、セロビオース、マルトース等の単糖ないし二糖のアマドリ化反応を行い、糖加水分解酵素の糖転移反応により人工リゾチームを合成した。
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