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抗体エンジニアリングによるヒストン修飾シグナル可視化システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 19657060
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 細胞生物学
研究機関大阪大学

研究代表者

木村 宏  大阪大学, 大学院・生命機能研究科, 准教授 (30241392)

研究期間 (年度) 2007 – 2008
研究課題ステータス 完了 (2008年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2008年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2007年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードヒストン / クロマチン / 翻訳後修飾 / リン酸化 / モノクローナル抗体 / 染色体凝縮 / GFP / エビジェネティクス / エピジェネティクス
研究概要

ヒストンの翻訳後修飾は、エビジェネティックな遺伝子発現制御、DNA損傷修復、染色体の凝縮と分配などのゲノムの維持と発現に重要な役割を果たしている。しかし、その修飾を生きた細胞内でリアルタイムに観察することはほとんど行われていない。そこで、ヒストンの修飾が「いつ」、「どこで」起こるのかを系統的に明らかにするための実験手法を確立することを主な目的として、本研究を進めた。昨年度の研究で、ヒストンH3 Ser10のリン酸化(H3S10P)抗体などを産生するハイブリドーマから、IgGの重鎖と軽鎖をそれぞれクローニングし、GFP融合一本鎖可変領域抗体(GFP-scFv; green fluorescent protein fusion single-chin variable-region fragment)として培養細胞中での発現を試みた。しかしながら、ほとんどのGFP-scFVは細胞質中で凝集してしまい、染色体への結合は見られなかった。この要因として、可変領域の蛋白質の折りたたみが正常に行なわれないことやS-S結合が必要であることなどが考えられた。そこで、精製した修飾ヒストン抗体を蛍光標識し細胞に直接導入することで、その活性が細胞中でも保持されるかどうかを検討した。その結果、ほとんどの抗体は期待される局在を示したことから、抗体のエピトープへの結合能は細胞中でも維持されることが明らかになった。この精製抗体からFab(抗原結合断片)を調製し、同様に細胞に導入したところ、やはりそのエピトープへの結合能は保持されていた。従って、一旦適切に折りたたまれた重鎖と軽鎖が複合体を形成すると、細胞内環境でも安定にその構造が保持されると考えられた。今後は、ScFvではなく、Fabあるいは全長抗体としての発現を試み、ヒストン修飾のモニター系を開発したいと考えている。

報告書

(2件)
  • 2008 実績報告書
  • 2007 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] ビフォー&アフター フォトブリーチ2008

    • 著者名/発表者名
      木村 宏
    • 雑誌名

      蛋白質核酸酵素 53

      ページ: 1992-1999

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [雑誌論文] The organization of histone H3 modifications as revealed by a panel of specific monoclonal antibodies2008

    • 著者名/発表者名
      Kimura, H.
    • 雑誌名

      Cell Structure and Function 33(In press)

    • NAID

      40016794072

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] Live cell imaging of his tone H3 phosphorylation in G2/M phase2009

    • 著者名/発表者名
      Hiroshi Kimura
    • 学会等名
      Mitosis and Cancer Symposium
    • 発表場所
      オランダ国アムステルダム
    • 年月日
      2009-02-26
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] ヒストン修飾ダイナミクスの可視化2008

    • 著者名/発表者名
      木村 宏
    • 学会等名
      クロマチン研究会 -細胞核・染色体・クロマチンの機能構造構築と動態-
    • 発表場所
      三島
    • 年月日
      2008-10-22
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] 転写の活性化に伴うヒストン修飾のダイナミクス2008

    • 著者名/発表者名
      木村 宏
    • 学会等名
      第2回 日本エピジェネティクス研究会
    • 発表場所
      三島
    • 年月日
      2008-05-10
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [図書] エピジェネティクス実験プロトコール(牛島俊和・眞貝洋一 編)2008

    • 著者名/発表者名
      林 陽子
    • 総ページ数
      267
    • 出版者
      羊土社
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書

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公開日: 2007-04-01   更新日: 2016-04-21  

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