研究課題/領域番号 |
19659130
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医療社会学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
松井 邦彦 熊本大学, 医学部附属病院, 講師 (80314201)
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研究分担者 |
谷口 純一 熊本大学, 医学部附属病院, 講師 (20315302)
宇宿 功市郎 熊本大学, 医学部附属病院, 教授 (30281223)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2008年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2007年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | シミュレーション / 医学教育 / 医療安全 |
研究概要 |
熊本大学医学部附属病院でシミュレーション教育センターを立ち上げつつある。本研究では、これまでの研究結果をふまえた上で、当院の現状や問題点に即したシミュレーション教育プログラムを開発し、実際にシミュレーションセンターを運営する中で教育プログラムの開催を行った。具体的な活動の中で、問題点の整理を行い、教育方法の確立を試みた。 院内委員会で、さまざまな分野の医療従事者を対象とした25種のシミュレーション教育プログラムを作成した。この一年間に計152回の教育プログラムが開催され、延べ1870人の参加者があった。特に開催された回数が多かったのは、看護師教育関連プログラム(47回)であり、参加者は延べ119人だった。また、心肺蘇生関連プログラムについては、13回の開催に対して、延べ442人の参加者があった。プログラムの内容に関しては、多くは、教育目標、必要物品、講習会での時間配分といった最低限の内容であった。教育者用の指導マニュアル、あるいは指導する側の人用のマニュアル・ガイドライン等の作成を含め、プログラムの充実、発展は今後の課題と思われた。 各プログラム参加者の、参加直後の感想については、非常に満足度が高いことが明らかになっている。しかしながら、これが実際の診療現場でどのように役立つのか、あるいは教育効果が持続するのかどうかは不明である。今後は、実行された教育プログラムの有効性について、より客観的な評価の試みを継続して行うことが必要であろう。 また、教育プログラムの中身そのものだけではなく、シミュレーション教育センターを運営する上では、機材や部屋のスケジュール調整を含め、円滑に教育プログラムが実行されるための支援は、重要な問題であることが明らかとなった。 シミュレーション教育の成功のためには、教育プログラムの継続的な開発、開催はもとより、組織をあげた継続的な支援が必要であると思われた。
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