干潟における生物採集活動および環境認識の世代差とその地域的背景

• 研究課題/領域番号: 19720223
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 人文地理学
• 研究機関: 横浜国立大学
• 研究代表者: 池口 明子 横浜国立大学, 教育人間科学部, 准教授 (20387905)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2008
• 研究課題ステータス: 完了 (2008年度)
• 配分額: 2,400千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 300千円); 2008年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2007年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
• キーワード: 干潟 / 資源利用 / 環境認識 / 世代差 / 沖縄 / 漁場利用

研究概要

沖縄島の羽地内海を事例に現地調査をおこなったところ、沿岸集落の1920年以降〜1940年生まれの女性は、潮間帯上部〜中部に生息する貝類の生態知識を他の年代に比べて多く持っていることがわかった。このなかには赤土流出によって減少した藻場性の貝類が含まれる。一方で、これらの知識は、稲作・畑作を中心とした労働のなかで、周辺的なものとみなされており、住民参加型の干潟保全・再生は、こうした知識の地域的背景を考慮する必要がある。

研究成果

• [雑誌論文] Coastal environment and customary fishery right in Japan in 200 years (2008)
  • 著者名/発表者名: Ikeguchi, A
  • 雑誌名: Proceeding of the Oxford-Kobe Environment Seminar, The Environmental Histories of Europe and Japan(12-14 September 2007, The Kobe Institute, Kobe Japan) ページ: 163-176
• [雑誌論文] Coastal environment and customary fishery right in Japan in 200 years (2008)
  • 著者名/発表者名: Akiko Ikeguchi
  • 雑誌名: Proceeding of the Oxford-Kobe Environment Seminar, The Environmental Histories of Europe and Japan, 12-14 September 2007, The Kobe Institute, Kobe Japan ページ: 163-176
• [学会発表] 「自然」の文化生態-干潟と人のかかわりに関する研究から- (2007)
  • 著者名/発表者名: 池口明子
  • 学会等名: 2007年度日本地理学会秋季学術大会
  • 発表場所: 熊本大学文学部
• [学会発表] Coastal environment and customary fishery right in Japan in 200 years (2007)
  • 著者名/発表者名: Akiko Ikeguchi
  • 学会等名: The oxford-Kobe Environment Seminar, The Environmental Histories of Europe and Japan
  • 発表場所: The Kobe Institute, Kobe, Japan
• [学会発表] 「自然」の文化生態-干潟と人のかかわりに関する研究から- (2007)
  • 著者名/発表者名: 池口 明子
  • 学会等名: 2007年度日本地理学会秋季学術大会
  • 発表場所: 熊本大学
• [備考] 本調査結果をもとに、調査地域の市民団体と協力して下記の図鑑を作成し、屋我地地区の小中学校等に配布した。羽地内海の自然を守り育む会編集発行、『羽地内海うむしるむん図鑑-羽地内海の多様な生きものと人々の暮らし』2008年、43頁