研究概要 |
陸域の地下圏堆積物中における細胞外DNAの定量評価を行った結果,2.9-28.3ng/g dry weight sedimentで存在しており,深度と共に減少する傾向が見られた。これらは,細胞内DNA量の24-117倍と推定され,高濃度に存在することが明らかになったものの,そこから得られる微生物の情報は極めて少なく,細胞外DNAは多くが断片化や損傷した状態で存在している可能性が示唆された。そこで生きている微生物についての情報を得るための方法として,RNを堆積物から抽出する手法を確立し,微生物相の解析に用いた。その結果,Proteobacteria,Chloroflexi,Acidobacteria Miscellaneous Crenarchaeotic Group(MCG),ANMEなどが検出され,これらが地下圏においてアクティブであることが示された。
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