研究課題/領域番号 |
19790239
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
病態医化学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
車 暁芳 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (10437973)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
3,780千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 480千円)
2008年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2007年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | ATL / survivin / NF-κB / sodium arsenite / XIAP / dimer |
研究概要 |
成人T細胞白血病(ATL)は抗癌剤治療抵抗性が高いため、予後は極めて不良である。我々は、アポトーシスを抑制する因子であるsurvivinがATL、特に急性型ATLに高発現することとヒ素はATL細胞のsurvivin発現レベルを低下させることを見出した。Survivinの発現は、ATL細胞の抗癌剤耐性の一つの要因と考えられ、ATL治療の標的分子として注目されている。今回の研究で、ヒ素がIκB-αの分解を抑制することによって、NF-κBの核への移行を阻害し、NF-κBを介するsurvivinの転写を抑制し、ATL細胞のアポトーシスを誘導したことは明らかにした。また、SurvivinがXIAPと結合する部位(15-38aa)を標的としたオリゴペプチドはATL細胞株S1TとMT2の細胞増殖を抑制し、アポトーシスを誘導することを見出した。このペプチドによるATL細胞のアポトーシス誘導のメカニズムを解明すれば、ATLの新しい治療法の開発に貢献できると考えている。
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