アナログ回路は、接続方法や回路定数によって回路網の各電位を自然に決定する性質があり、これを焼きなまし法に応用することで、ディジタル回路では解くことの難しい最適化問題を効率よく解けることが期待される。また、アナログ回路は非同期で動作するという特徴があり、ディジタルによる同期回路に比べて原理的に高速化できる可能性がある。 これらの効果により計算機の性能向上や小型化などに寄与し、個人が手軽に利用できる最適化ソルバーなど日常生活で役に立つデバイスの実現も可能になると考える。 さらに、ディジタルとアナログのハイブリッドによる新しい計算手法の可能性を広げることができる。
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