研究課題/領域番号 |
19H00510
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研究種目 |
奨励研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
4120:環境解析評価、環境保全対策およびその関連分野
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研究機関 | 松江工業高等専門学校 |
研究代表者 |
小吹 健志 松江工業高等専門学校, 実践教育支援センター
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研究期間 (年度) |
2019
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
540千円 (直接経費: 540千円)
2019年度: 540千円 (直接経費: 540千円)
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キーワード | ファインバブル / 切削油 / 腐敗臭 |
研究成果の概要 |
腐敗臭に対する効果としては、ファインバブルの添加時間が経過するとともに臭気測定器が示す値が2割程度低下し、ファインバブル添加による異臭低減効果が確認された。被削材の表面粗さや、工具の摩耗度合いは、切削油へのファインバブル添加の有無による違いは認められず、検証の範囲内では有害性は確認されていない。以上の結果から、検証の範囲内でファインバブル添加による切削油腐敗(による異臭)防止効果を確認することができた。また、旋削加工後の表面粗さから、旋削加工での実用に問題ないことは確認できた。しかし、長期的な加工機本体へのダメージや、旋削以外の加工方法や切削油の種類毎の検証は今後も継続した検証が必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
工作機械で使用する切削油は水と油を含むため、細菌が繁殖し腐敗する。その臭いは強烈で衣類や建物に頑固に付着し、工場内の作業環境や周辺の住環境へ悪影響を与える場合がある。腐敗対策として殺菌剤やph調整剤が使用されるケースもあるが、ランニングコストや、加工機、被削材に与える悪影響も懸念され、普及は進んでいない。そこで、養殖魚の生簀や汚水処理で洗浄・消臭効果が広く認められている、ファインバブル(直径100μm以下の気泡)の洗浄・殺菌効果に着目。切削油中にファインバブルを添加することで、腐敗臭を低減する効果を証明できれば、低コストで環境負荷の低い環境改善方法としての普及が期待できる。
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