研究課題/領域番号 |
19H00530
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分2:文学、言語学およびその関連分野
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研究機関 | 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所 |
研究代表者 |
窪薗 晴夫 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 研究系, 客員教授 (80153328)
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研究分担者 |
上野 善道 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 名誉教授 (50011375)
松森 晶子 日本女子大学, 文学部, 教授 (20239130)
新田 哲夫 金沢大学, その他部局等, 名誉教授 (90172725)
松浦 年男 北星学園大学, 文学部, 教授 (80526690)
田中 真一 神戸大学, 人文学研究科, 教授 (10331034)
五十嵐 陽介 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 研究系, 教授 (00549008)
佐藤 久美子 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 研究系, プロジェクト非常勤研究員 (60616291)
白田 理人 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (60773306)
竹安 大 福岡大学, 人文学部, 准教授 (80585430)
ホワン ヒョンギョン 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (80704858)
青井 隼人 東京外国語大学, 世界言語社会教育センター, 助教 (00807240)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
44,590千円 (直接経費: 34,300千円、間接経費: 10,290千円)
2023年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 9,620千円 (直接経費: 7,400千円、間接経費: 2,220千円)
2021年度: 9,620千円 (直接経費: 7,400千円、間接経費: 2,220千円)
2020年度: 9,620千円 (直接経費: 7,400千円、間接経費: 2,220千円)
2019年度: 11,310千円 (直接経費: 8,700千円、間接経費: 2,610千円)
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キーワード | アクセント / イントネーション / 日本語 / 琉球語 / 危機言語 / プロソディー / 危機方言 / 音声データベース / 危機言語・危機方言 / 消滅危機方言 / データベース |
研究開始時の研究の概要 |
日本には他の言語に例を見ないほど多様なアクセント体系が存在し、近年の調査研究によってその一部が解明されつつあるが、研究の進度をはるかに超える速度で伝統的な方言が失われてきている。本研究はこのような状況を踏まえて、失われつつある日本語・琉球語の消滅危機方言のプロソディー(アクセント、イントネーション)を記録・分析し、その成果を英文論文集およびデジタル音声データベースとして広く国内外および未来に向けて発信しようとするものである。
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研究成果の概要 |
日本語・琉球語諸方言の調査研究により特に次の点を明らかにした。 (1)岩手県中野方言は「降り核」を持つ方言である。(2)天草本渡方言では相手が見えるかどうかによって呼びかけプロソディーのパターンが異なる。(3) 鹿児島方言と甑島方言の呼びかけイントネーションではトーンとモーラが対応し、トーンの数に比例して語末母音の伸長が起こる。(4) 琉球久米島儀間方言の外来語はフットを導入すれば二型アクセント体系と分析できる。(5) 南琉球多良間方言の文末イントネーションは韻律語を単位として実現する。(6) 南琉球黒島方言のアクセント体系は二型体系への変化の最終段階にある三型体系である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本語・琉球語を特徴づけていた伝統的な方言体系が日本各地で急速に失われつつあり、その大半が未調査のまま消滅の危機に瀕している中、現地調査によって消滅危機方言の特徴を記録・分析・保存することは言語研究において喫緊の課題となっている。とりわけアクセントやイントネーションといったプロソディーの特徴は後世に文字で残すことが困難である。危機方言のプロソディーに関する調査研究は地域文化を残すという意味でも社会的な意義が大きい。
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