研究課題/領域番号 |
19H00631
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分10:心理学およびその関連分野
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
寺本 渉 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 教授 (30509089)
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研究分担者 |
日高 聡太 立教大学, 現代心理学部, 教授 (40581161)
白井 述 新潟大学, 人文社会科学系, 研究教授 (50554367)
北川 智利 立命館大学, BKC社系研究機構, 教授 (60336500)
安村 明 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 准教授 (60723468)
積山 薫 京都大学, 総合生存学館, 教授 (70216539)
鳴海 拓志 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 准教授 (70614353)
川越 敏和 東海大学, スチューデントアチーブメントセンター, 講師 (70786079)
金山 範明 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 研究員 (90719543)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
45,370千円 (直接経費: 34,900千円、間接経費: 10,470千円)
2021年度: 16,770千円 (直接経費: 12,900千円、間接経費: 3,870千円)
2020年度: 13,260千円 (直接経費: 10,200千円、間接経費: 3,060千円)
2019年度: 15,340千円 (直接経費: 11,800千円、間接経費: 3,540千円)
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キーワード | 実験心理学 / 異種感覚統合 / 身体知覚 / 身体表象 / 加齢 / ベイズ理論 / 身体モデル / バーチャル・リアリティ / 心理実験 |
研究開始時の研究の概要 |
我が国の総人口に占める65歳以上の割合は2025年には30%に達し,そのうち3人に1人は認知症およびその予備群になると予測されている。高齢期の認知機能低下への対策は,認知症とその予備群の増大,危険運転による事故多発などの社会問題を解決するためにも重要である。本研究は,高齢期に頻繁に見られる転倒や認知機能低下に,感覚運動機能の低下や脳内の身体モデルの歪みがいかに関わっているかを,心理物理学的手法と生理心理学的手法を使って明らかにするものである。最終的には,得られた知見に基づき,高齢者の身体モデルの改善に有用な,効率的かつ効果的なバーチャル・リアリティを使った介入方法を提案する。
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研究成果の概要 |
本研究では,高齢期における身体・運動表象(身体モデル)の様式とその更新プロセスをベイズ理論に基づき明らかにすることを目的とした。その結果,身体モデルが関わっていると考えられる複数の現象で,視覚や自己受容感覚,知識の情報の重み付けが高齢者と若齢者では異なっていることが示唆された。また,重み付けの変化や身体モデルの歪みは,加齢変化というよりも,身体運動機能低下や認知機能低下と関連していることも示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢期の認知機能低下への対策は,認知症とその予備群の増大,危険運転による事故多発などの社会問題を解決するためにも重要である。本研究では,この認知機能の低下には感覚運動機能の低下に伴う脳内の身体モデルの歪みが関与していることを指し示す結果が得られた。今後はこのデータを基に高齢者の身体モデルの改善に有用な,効率的かつ効果的なバーチャル・リアリティ介入プログラム開発へとつながると考えられる。
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