研究課題/領域番号 |
19H00674
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分15:素粒子、原子核、宇宙物理学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
日下 暁人 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (20785703)
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研究分担者 |
木内 健司 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 助教 (00791071)
片山 伸彦 東京大学, カブリ数物連携宇宙研究機構, 教授 (50290854)
櫻井 雄基 岡山大学, 自然科学学域, 特任助教 (50780847)
長谷川 雅也 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 研究機関講師 (60435617)
茅根 裕司 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 特任助教 (90649675)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
44,720千円 (直接経費: 34,400千円、間接経費: 10,320千円)
2022年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2021年度: 14,820千円 (直接経費: 11,400千円、間接経費: 3,420千円)
2020年度: 17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2019年度: 7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
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キーワード | 宇宙マイクロ波背景放 / インフレーション / 超伝導 / 宇宙マイクロ波背景放射 |
研究開始時の研究の概要 |
我々は、ビッグバンの起源として有力とされる初期宇宙インフレーションを探るべく、史上最大の宇宙マイクロ波背景放射観測用望遠鏡群となるSimons Observatory(SO)実験を遂行している。この実験において、インフレーションの信号が現れるとされる大きな角度スケール(2~10度)での測定精度を大幅に改善する「連続回転式低温半波長板」を中心とした研究を行う。具体的には、SOによるインフレーション探索の成否を決める低温半波長板システムを作成し、また半波長板システムに焦点を当ててデータ解析を行い、解析手法を確立する。これにより世界最高感度でのインフレーション探索に明確な道筋を示す。
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研究成果の概要 |
Simons Observatoryは、標高5200mのチリ、アタカマ高地から宇宙背景放射 (CMB) を精密観測する、史上最大規模の地上CMB実験である。本研究は、Simons Observatoryにおいて精密なCMBの偏光測定の鍵となる半波長板の開発・作成とその性能評価に成功した。これを用いて、近く観測をはじめるSimons Observatoryは、高精度で「宇宙の始まり」の研究を行う。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、高い精度で宇宙背景放射 (CMB) の偏光観測を行うための展望が開けた。この成果を用いて近くはじまるCMB精密観測により、我々の住む宇宙がどうやって始まったのかという根源的な問いに対する研究が大きく進むことが期待され、社会的意義は大きい。また、本研究では日本企業との共同開発による独自技術が複数採用されており、国際プロジェクトの中で日本にしかできない貢献を行っている。
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