研究課題/領域番号 |
19H00793
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分23:建築学およびその関連分野
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研究機関 | 舞鶴工業高等専門学校 (2023) 京都大学 (2019-2022) |
研究代表者 |
林 康裕 舞鶴工業高等専門学校, その他部局等, 校長 (70324704)
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研究分担者 |
杉野 未奈 京都大学, 工学研究科, 准教授 (80758368)
南部 恭広 九州大学, 人間環境学研究院, 助教 (80802298)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
45,240千円 (直接経費: 34,800千円、間接経費: 10,440千円)
2023年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2022年度: 7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
2021年度: 8,190千円 (直接経費: 6,300千円、間接経費: 1,890千円)
2020年度: 12,220千円 (直接経費: 9,400千円、間接経費: 2,820千円)
2019年度: 13,520千円 (直接経費: 10,400千円、間接経費: 3,120千円)
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キーワード | 地震対策 / 伝統木造住宅 / 振動計測 / 静的加力実験 / 対策レシピ / 微動計測 |
研究開始時の研究の概要 |
構造的特徴・地震環境の地域性を反映した、誰でも容易に間違いなく選択可能な、伝統木造住宅の『地震対策レシピ』を構築し、レジリエンスを飛躍的に高める。『地震対策レシピ』は、住宅のi) 固有振動数、ii) 基本的な構造、iii) 立地地点を入力することで、住宅の構造的特徴や懸念される地震像を踏まえ、地震前の耐震改修方法や地震後の早期復旧方法を視覚的な事例とともに提示し、選択可能とする。高度な学術成果に裏付けられた『地震対策レシピ』を実現するため、現地調査結果や静的・動的実験結果に基づいて、実証的に研究を推進する。
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研究成果の概要 |
本研究では、構造的特徴や地震環境の地域性を反映した伝統木造住宅の地震前・後の地震対策を、誰でも容易に選択可能な『地震対策レシピ』を新たに構築することを目的としている。そして、微動計測結果を基にして、伝統木造建物の最大応答変形を簡便に予測可能とする動的変形特性の定量的把握を実証的に行った。また、伝統木造建物の実態を把握するため、a)耐震性評価法の実態と課題の把握、b)地震動特性の評価法に関する検討、c)建物の微動時振動特性の把握、d)建物の地震時挙動の把握、に関する検討を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来、専門性の高い地震対策への敷居を低くし、居住者自ら選択可能とする。これにより、効率的な耐震補強の促進が期待され、地震被害の低減に大きく資することができる。すなわち、耐震診断・補強のコスト削減、耐震診断の受診率や耐震化率の大幅な底上げの期待が持たれる。また、地震後には居住者自らの応急危険度判定の実施や早期復旧対策の実施に繋がり、レジリエンスの飛躍的向上が期待される。単に、地震に対する安全性向上に貢献するだけでなく、良質な建築物ストックの形成に貢献でき、文化的資産の保全再生と継承に繋がる。
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