研究課題/領域番号 |
19H00809
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分25:社会システム工学、安全工学、防災工学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
青木 伸一 大阪大学, 工学研究科, 教授 (60159283)
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研究分担者 |
鈴木 博善 大阪大学, 工学研究科, 准教授 (00252601)
入江 政安 大阪大学, 工学研究科, 教授 (00379116)
倉敷 哲生 大阪大学, 工学研究科, 教授 (30294028)
CRUZ Ana・Maria 京都大学, 防災研究所, 教授 (30741459)
高木 洋平 横浜国立大学, 大学院工学研究院, 准教授 (40435772)
佐々木 勇弥 大阪大学, 工学研究科, 助教 (70807487)
荒木 進歩 大阪大学, 工学研究科, 准教授 (80324804)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
44,460千円 (直接経費: 34,200千円、間接経費: 10,260千円)
2021年度: 8,840千円 (直接経費: 6,800千円、間接経費: 2,040千円)
2020年度: 12,350千円 (直接経費: 9,500千円、間接経費: 2,850千円)
2019年度: 23,270千円 (直接経費: 17,900千円、間接経費: 5,370千円)
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キーワード | 沿岸災害 / 産業災害 / 堤外地 / 石油コンビナート / リスクコミュニケーション / Natech / 防災 |
研究開始時の研究の概要 |
大阪湾を具体的な研究フィールドとし,大規模な「自然災害に起因する産業災害」(Natech)に対する防災・減災を総合的に進めるために,以下の研究を実施するものである.第1に,臨海部の石油コンビナートにおける地震・津波および高潮・高波による災害の発生メカニズムおよび陸域・海域への影響を具体的・定量的に示すこと,第2に,その影響が伝播する過程において,被害の拡大防止に資する新たな防災・減災技術を提案・開発すること,第3に,企業,地域行政,地域住民とのリスクコミュニケーションを図る手法について実践的に取り組むとともに,国際協働によりリスク低減を図る方法について検討することである.
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研究成果の概要 |
沿岸域の自然災害に起因する産業災害(Natech)を対象とし,災害の発生から拡大に至る一連のプロセスを科学的に研究することにより,海域および陸域に対して精度の高いリスク評価を行った.また,種々の角度から防災・減災技術について検討を加えた.具体的には,外力(津波エネルギー)の低減,石油タンク等からの油流出の防止,流出油に起因する火災(津波火災)の拡大防止,などに取り組んだ.さらに,企業に起因するリスクを行政や住民と連携して地域防災に取り込むために,リスクコミュニケーションの実態把握と連携推進方法について検討した.また,国際シンポジウムを開催し,各国におけるリスク低減の取り組みを共有した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大規模な地震津波や台風の大型化による未経験の高潮災害が危惧されている中,石油コンビナートなどの産業施設が沿岸域の堤外地に集積する大都市は大きなリスクを抱えている.このような災害に対して,欧米では組織的なリスク低減の取組みが行われているが,わが国においては,これまでにあまり経験したことのない災害事象であり,特に甚大な被害を招く大規模災害のリスク評価や影響伝播のシナリオが描けていない点が問題点として挙げられる.本研究は,大阪湾を具体的なフィールドとして取組み,自然災害に起因する産業災害(Natech)の特性と対策について様々な角度から検討しており,今後の我が国の沿岸防災に大きく寄与するものである.
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