研究課題/領域番号 |
19H00931
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分38:農芸化学およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
榊原 均 名古屋大学, 生命農学研究科, 教授 (20242852)
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研究分担者 |
小嶋 美紀子 (小嶋美紀子) 国立研究開発法人理化学研究所, 環境資源科学研究センター, 専門技術員 (10634678)
西川 俊夫 名古屋大学, 生命農学研究科, 教授 (90208158)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
45,240千円 (直接経費: 34,800千円、間接経費: 10,440千円)
2022年度: 10,530千円 (直接経費: 8,100千円、間接経費: 2,430千円)
2021年度: 10,530千円 (直接経費: 8,100千円、間接経費: 2,430千円)
2020年度: 10,530千円 (直接経費: 8,100千円、間接経費: 2,430千円)
2019年度: 13,650千円 (直接経費: 10,500千円、間接経費: 3,150千円)
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キーワード | サイトカイニン / 植物病原菌 / leafy gall / Rhodococcus fascians / FASオペロン |
研究開始時の研究の概要 |
植物に感染し奇形を引き起こす帯化病菌Rhodococcus fasciansの病症原因遺伝子座FASオペロン遺伝子群の機能を解明し、この病原菌が生産する新奇サイトカイニン様分子の構造と生合成機構を、生化学、分子遺伝学、有機化学、分析化学的手法を駆使して同定する。また、この分子の宿主植物体内での作用機作を分子レベルで解き明かし、サイトカイニンの側鎖構造の多様性による「質的な作用調節機構のしくみ」を解明する。
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研究成果の概要 |
Rhodococcus fascians感染による病症原因であるFAS遺伝子群が作り出す新奇サイトカイニン(CK)様分子の構造と作用機作の解明を目指して研究を進めた。その結果、FAS2,FAS3, FAS5によるプレニル側鎖への修飾と、それに続くFAS1反応により合成されることを明らかにした。さらに新奇CK様分子候補2種(NC)について解析を行った結果、NCは植物由来CKに比べCK応答遺伝子の誘導効果は低く、受容体に対する親和性も低いものの、グリーンカルス誘導活性は高いこと、そして少なくともその作用の一部はAHK4を介して作用することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、植物成長調節において重要な役割を果たすサイトカイニンの、側鎖構造の多様性による「質的」な作用調節の一端を解明するものである。また、この物質の作用機構の解明はFASオペロンを持つ病原菌の感染被害の抑制法開発につながることから、農学へのインパクトも高い。
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