研究課題/領域番号 |
19H01104
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分60:情報科学、情報工学およびその関連分野
|
研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
林 優一 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 教授 (60551918)
|
研究分担者 |
藤本 大介 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 助教 (60732336)
Kim YoungWoo 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 助教 (30862403)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
44,850千円 (直接経費: 34,500千円、間接経費: 10,350千円)
2022年度: 9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
2021年度: 12,350千円 (直接経費: 9,500千円、間接経費: 2,850千円)
2020年度: 13,520千円 (直接経費: 10,400千円、間接経費: 3,120千円)
2019年度: 9,620千円 (直接経費: 7,400千円、間接経費: 2,220千円)
|
キーワード | 電磁情報セキュリティ / サイドチャネル攻撃 / 環境電磁工学 / 暗号・認証 / 電磁環境 / 電磁波セキュリティ / 電磁放射 / 暗号・認証など |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、高速かつ完全な情報の復元を必要としない漏えい評価技術を開発し、それを用いて、漏えい電磁界の伝搬を可視化することにより、漏えいメカニズムを解明する。次にメカニズムに基づき、漏えいに深く関わる設計パターンを特定し、機器設計時に情報漏えいを予測可能なシミュレーション技術を開発する。さらに、メカニズムに基づき、漏えいを抑止する配線パターンや電気素子などを効果的に組み合わせ、逐次シミュレーション上で評価しながら、上位レイヤで処理される情報に依存しない漏えい情報の計測を困難化する機器設計手法を開発する。
|
研究成果の概要 |
本研究では、情報漏えいを引き起こす電磁波の計測困難化を実現するための評価技術・メカニズム解明・対策技術の開発に取り組んだ。まず、(1) 漏えいモデルに基づき、完全な情報の復元を必要としない高速な漏えい評価技術を開発し、その評価技術を用いて、(2) デバイスからの漏えい電磁界の伝搬を時間領域において高分解能で可視化することにより、漏えいメカニズムを解明した。次にメカニズムに基づき、(3) 機器設計時に情報漏えいを予測可能なシミュレーションモデルを構築した。さらに、(4) メカニズムに基づき、上位レイヤで処理される情報に依存しない漏えい情報計測を困難化する対策手法を開発した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、漏えい電磁波による情報漏えいの脅威を「漏えい電磁情報の計測」と「計測された情報の解析」の2つのフェーズからなる攻撃と捉え、前段の「計測」に着目し、これを困難化することで、後段の「解析」も無効化する新たなアプローチを用いた対策手法の開拓に学術的意義な意義がある。開発した対策手法は上位レイヤのプロトコルやアプリケーションに依存しないため、機器設計時に多種多様な入出力機器に統一的に適用できることから、その社会的意義は少なくない。
|