研究課題/領域番号 |
19H01121
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分61:人間情報学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
前田 太郎 大阪大学, 大学院情報科学研究科, 教授 (00260521)
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研究分担者 |
古川 正紘 大阪大学, 大学院情報科学研究科, 准教授 (40621652)
安藤 英由樹 大阪芸術大学, 芸術学部, 教授 (70447035)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
44,850千円 (直接経費: 34,500千円、間接経費: 10,350千円)
2023年度: 8,840千円 (直接経費: 6,800千円、間接経費: 2,040千円)
2022年度: 9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
2021年度: 9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
2020年度: 9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
2019年度: 7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
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キーワード | 人間拡張技術 / 身体性 / テレイグジスタンス / 記憶モデル / ニューロフィードバック / 人間機能拡張 / 意識下身体応答 / Extra Body / Mismatch Negativity / Scale Conversion / Telexistence / Ownership / 身体拡張技術 / 追加身体 |
研究開始時の研究の概要 |
人の身体図式は生得的な特徴を備えているとはいえ,不変のものでは無く,発達や受傷の過程などを経て変容することが知られている.身体の機能拡張技術においては知覚能力や効果器としての四肢の追加・増強の試みは多くあるが,これらの追加要素を新たな身体として認識し行動を決定する「身体意識」そのものを高いリアリティを伴って拡張する明確な方法論については未だ語られていない.本研究では身体拡張技術の観点からこの「身体意識」の変容を狙う.感覚伝送と身体応答計測,ニューロフィードバック技術を駆使して,身体拡張に伴う身体意識の拡張の可能性について解明し,身体意識の再構築を実現する誘導・制御技術について開発を行う.
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研究成果の概要 |
身体意識の拡張対象として「身体構成」「視覚」「触覚」「統一意識」に取り組んだ結果,「「統一意識」を構成する4階層統合の自己組織的必然性」から演繹するように,「視覚における運動視と両眼視の統合による立体空間知覚の成立機序」「触覚における温覚,冷覚,痛覚の統合による,皮膚表面連続の統合と内挿/外挿の成立機序」「身体構成における追加身体との力学的統合による協調運動計画成立の機序」について,感覚統合の順応獲得のメカニズムと短期/中期/長期記憶のメカニズムの共通性を見いだすことが出来た.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
身体意識の変容と順応の過程から,感覚統合の順応獲得のメカニズムと短期/中期/長期記憶のメカニズムの共通性を見いだすことが出来たことは,脳の学習メカニズムにおける知覚の形成と記憶の形成を統一的に理解できるようになったことを意味する.記憶術としての既存ノウハウをバーチャルリアリティでの没入やトレーニングの設計に活かせるようになるなど,ヒト及びAIの学習促進に寄与する原理が新たに解明されたものと考えられる.
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