研究課題/領域番号 |
19H01139
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分62:応用情報学およびその関連分野
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
諏訪 博彦 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 准教授 (70447580)
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研究分担者 |
栗原 聡 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (30397658)
荒川 豊 九州大学, システム情報科学研究院, 教授 (30424203)
安本 慶一 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 教授 (40273396)
中村 優吾 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 特任助教 (60809721)
藤本 まなと 大阪公立大学, 大学院情報学研究科, 准教授 (80758516)
水本 旭洋 大阪大学, 情報科学研究科, 特任助教(常勤) (80780006)
松田 裕貴 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 助教 (90809708)
村田 忠彦 関西大学, 総合情報学部, 教授 (30296082)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
44,720千円 (直接経費: 34,400千円、間接経費: 10,320千円)
2022年度: 12,090千円 (直接経費: 9,300千円、間接経費: 2,790千円)
2021年度: 14,040千円 (直接経費: 10,800千円、間接経費: 3,240千円)
2020年度: 13,000千円 (直接経費: 10,000千円、間接経費: 3,000千円)
2019年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
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キーワード | 災害情報流通 / インフラレス / マルチモーダルセンシング / 自律分散処理アーキテクチャ / 災害情報流通システム / 災害情報システム / 社会情報システム / 自立分処理アーキテクチャ |
研究開始時の研究の概要 |
我々は,インターネット壊滅時でも持続可能な災害情報流通システムの構築を目標とする.システム構築に際し,1)時間的・空間的・内容的に網羅性ある情報の流通,2)インフラレスな自律連携情報処理アーキテクチャ,3)日常的アプリケーションとのシームレス接続という3つの課題がある.本研究では,1.マルチセンシングリソースの連携,2.地域のIoTデバイス同士が自律的に連携するデータ処理アーキテクチャの提案,3.災害時に必要な機能のSDK化およびオープンソース化によるアプリへの実装により,この課題を解決する.これにより,災害情報流通支援システムを実現し,減災に寄与するレジリエントな社会システムの構築を目指す.
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研究実績の概要 |
本研究の目的は,インターネット壊滅時でも持続可能な災害情報流通システムを構築することである.このシステム構築に際し,時間的・空間的・内容的に網羅性ある情報の流通(課題1),インフラレスな自律連携情報処理アーキテクチャ(課題2),日常的なアプリケーションとのシームレスな接続(課題3)という3つの課題が存在する.本研究では,1.マルチセンシングリソースの連携,2.地域のIoTデバイス同士が自律的に連携するデータ処理アーキテクチャの提案,3.災害時に必要な機能のSDK化およびオープンソース化によるアプリへの実装により,これらの課題を解決する.これにより,災害情報流通支援システムを実現し,減災に寄与するレジリエントな社会システムの構築を目指している. 今年度は,昨年度に引き続き課題1と課題2に取り組んだ.課題1では,マルチセンシングリソースの連携(ソーシャル/能動的参加型/受動的参加型/静的センシング)により,時間的・空間的・内容的に網羅性の高い情報収集を可能とすることを目的としている.本年度は,各センシング手法にの実現に向け,汎用的なデバイスの利用法の検討に加え,独自のデバイス開発に取り組んだ. また,課題2のインフラレスな自律連携情報処理アーキテクチャを解決するために,地域で生成されたIoTデータ流を,地域で処理して災害時に有効活用する:地産地処をコンセプトに,データ発生源に近いデバイスの計算資源を有効活用して効率的にデータを処理し,低コストかつ質の高い情報流通を実現することに取り組んだ. さらに,生駒市と連携し,生駒市から提供されたデータに基づいて,災害時における避難シミュレーションを行い,避難誘導を行うことで,避難完了時間を大幅に短縮できることを示した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度は,予定通り課題1および課題2に取り組み,各センシング手法にの実現に向け,汎用的なデバイスの利用法の検討に加え,独自のデバイス開発を行っている.また,インターネット壊滅時でも持続可能な災害情報流通支援システムを構築するための要素技術の開発を継続して行っている. 具体的には,BLEやWIFIを利用した混雑度センシング手法の開発や,行動変容を促すための対話方式の検討を行っている.また,災害時の避難誘導のための避難所決定アルゴリズムについて,災害発生時の位置から直接避難誘導する場合と最寄りの避難所まで移動した後に避難誘導する場合について検討している.災害発生時に,都市の混雑度を把握したうえで,適切に避難誘導するためには,これらの混雑度センシング技術や避難誘導シミュレーション結果などが有用と考える.これらのことから,おおむね順調に進展していると考えている.
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今後の研究の推進方策 |
今後も引き続き課題1・課題2に取り組む.課題1については,マルチセンシングリソースの連携(ソーシャル/能動的参加型/受動的参加型/静的センシング)により,時間的・空間的・内容的に網羅性の高い情報収集を可能とするシステムの構築を目指す.具体的には,災害発生時の避難誘導に必要な人流・混雑度の網羅的収集手法の開発や,多様な状況での避難誘導シミュレーションの検討などを行う. 課題2については,本年度の成果を踏まえ,インフラレスな自律連携情報処理アーキテクチャの実現に向けて,さらに継続的に研究を進める. さらに,課題3の実現に向けて,日常的なアプリケーションとのシームレスな接続が可能なアプリケーションについて検討を進める.
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