研究課題/領域番号 |
19H01220
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01070:芸術実践論関連
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研究機関 | 東京藝術大学 |
研究代表者 |
佐藤 時啓 東京藝術大学, 美術学部, 教授 (20187214)
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研究分担者 |
三浦 啓子 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (50322871)
永井 文仁 東京藝術大学, 美術学部, 講師 (50647154)
小町谷 圭 札幌大谷大学, 芸術学部, 准教授 (90536905)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2020年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
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キーワード | カメラオブスクラ / マジックランタン / 写真表現 / リレーショナルアート / 光の表現 / 視覚表現 / 空間表現 / 現代美術 / 芸術表現 / イメージ / ワークショップ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、光の根源的な原理現象を扱い、カメラオブスクラやマジックランタンというかつて18世紀から19世紀頃の最先端技術を、今日の写真術や芸術表現に応用し、光を受け入れるカメラの構造と、光を投射するプロジェクションの構造をアナログと今日的デジタルの両面で研究する。失われた体験を今日に再現すると同時に新たな光の表現法として応用したい。そして最終的には多くの人が新たな体験として経験できる教育装置として開発する。
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研究成果の概要 |
この科研費研究によって、光の原理を用いた光を闇に取り込むカメラ・オブスクラと、逆に光を放出するカメラルシダという古典的な二つの仕組み、その仕組みを分かりやすく広く理解するための装置を制作すること、またその仕組みを使った芸術活動、光の表現を試みた。最終的に八戸市美術館にて「八戸マジックランタン」展を開催し、移動式カメラオブスクラであるリヤカーメラプロジェクトを行い、多くの市民に光がイメージになる仕組みを体験してもらった。さらにマジックランタンプロジェクトとして予め撮影したイメージを風景の中に投影し、再度撮影することにより新たな風景を作り上げるという新たな光の表現法を研究し写真作品として発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高度に発達したデジタル時代において、今もなおカメラやプロジェクターなどのデジタル機器の根本にある光学原理が、人々に意識されることが無くなってしまった。しかし少しも失われていないその可能性に気が付く機会を提供することが一つの目的となっている。それを直感的体感的に理解しうる装置を制作することができた。そのことによって光学原理が現代においてなおかつ可能性があることを藝術の中に証明できた。また、プロジェクションの原理を光の表現の拡張として、新たなアイデアの写真作品制作に様々に活用し実験し、作品化し、八戸市美術館にて幅広く公開するともに”八戸マジックランタン”という図録にまとめることができた。
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