研究課題/領域番号 |
19H01225
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01070:芸術実践論関連
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研究機関 | 静岡大学 (2021) 青山学院大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
原 瑠璃彦 静岡大学, 人文社会科学部, 講師 (20839534)
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研究分担者 |
伊藤 隆之 公益財団法人山口市文化振興財団, 山口情報芸術センター, YCAM InterLab課課長 (10793656)
津田 和俊 公益財団法人山口市文化振興財団, 山口情報芸術センター, 専門委員 (40545076)
高原 文江 公益財団法人山口市文化振興財団, 山口情報芸術センター, YCAM InterLab課職員 (40793659)
城 一裕 九州大学, 芸術工学研究院, 准教授 (80558122)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
14,950千円 (直接経費: 11,500千円、間接経費: 3,450千円)
2021年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2020年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
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キーワード | 日本庭園 / アーカイヴ / 3D / サウンドスケープ / 映像 / バイオテクノロジー / 生物 / メディアアート / 庭園 / 3Dデータ / 植物 / DNA / サウンド・スケープ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、現代のテクノロジーを駆使した日本庭園の総合的アーカイヴのための研究開発を行い、将来的により多くの庭園に応用できるような、日本庭園の総合的アーカイヴのプロトタイプを提示することを目的とする。また、単なる技術開発にとどまらず、常に「文理融合」を意識し、日本庭園のアーカイヴをめぐるテクノロジーと人文知の対話を行い、そのアーカイヴによって新たに明らかになる日本庭園の諸相、またそれが生み出す日本庭園研究の新しい可能性について考究するものである。
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研究成果の概要 |
本研究は、現代のテクノロジーを用いた日本庭園の新しいアーカイヴを開発するものであり、山口市・常栄寺庭園、京都市・無鄰菴庭園、龍源院庭園を対象とした新しいアーカイヴをウェブサイト「Incomplete Niwa Archives 終らない庭のアーカイヴ」(URL=https://niwa.ycam.jp)として公開した。ここでユーザーは、庭園の3Dデータを軸として、庭園の多様なデータ(園内風景の映像や音源、石や植物などの構成要素、園内で観察される生物の映像、園内の水の環境DNAの情報、庭園を管理する庭師や鉱物研究者など様々な専門家の園内でのインタビュー映像等)を視聴することができる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本庭園は日本の重要な文化資源であり、近年は海外でも注目が高まっている。また、今日、文化の様々な分野で「アーカイヴ」は一つのキーワードとなっているが、そのような状況のなか、日本庭園におけるアーカイヴの開発は大きく遅れていた。本研究では、3Dスキャン、高解像度撮影、DNA解析などの現代のテクノロジーを用いて、日本庭園の多様な側面を総合的に捉えた新しいアーカイヴを開発した。このような庭園のアーカイヴは世界唯一無二のものであり学術的意義は極めて高い。また、本研究が開発したアーカイヴは、日本庭園の価値をより一層世に知らしめるだけでなく、管理・保存においても有用な可能性を秘めており、社会的意義も大きい。
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