研究課題/領域番号 |
19H01263
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
|
研究機関 | 沖縄国際大学 |
研究代表者 |
里 麻奈美 沖縄国際大学, 総合文化学部, 教授 (80723965)
|
研究分担者 |
遊佐 典昭 宮城学院女子大学, 学芸学部, 教授 (40182670)
新国 佳祐 新潟青陵大学, 福祉心理学部, 准教授 (60770500)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2022年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 10,660千円 (直接経費: 8,200千円、間接経費: 2,460千円)
|
キーワード | 言語学 / 実験心理言語学 / 言語と思考 / 表情認知 / 身体運動 / 眼球運動測定 / 危機言語 / 自己主体感 / 表情 / ジェスチャー / 身体化理論 / メタファー / 言語理解・産出 / 非言語情報 / 語順 / 視点取得 / 身体認知理論 / 視線計測 / 言語理解 / フィールド心理言語学 / 言語理解・産出実験 / フィールドワーク / 身体運動・認知プロセス |
研究開始時の研究の概要 |
これまで応募者は、動詞先行型危機言語であるタロコ語を対象とし,身体運動が言語産出に影響を与えることを示した.本研究課題では,視線計測実験を用いて言語産出初期の認知プロセスに着目し,対象言語を動詞の位置が異なるタロコ語(VOS)・英語(SVO)・日本語(SOV)に拡大させ,(i) 身体運動が事象認知の順序に影響を与えるか,(ii) 身体運動に伴う主体感が事象認知の際の視点選択に影響を与えるか,(iii) 身体運動の事象認知・言語使用への影響があるとすれば,それは言語普遍的かという三つの問いの解決に挑むことにより,身体運動と認知プロセス・言語使用とのインタラクションの本質に多角的側面から迫る.
|
研究成果の概要 |
本プロジェクトは,身体運動・視覚的上下移動・表情認知のような非言語情報が、どのように文産出過程や文理解過程に取り入れられるのかという問いに迫るものである。リアルタイムで事象認知過程を計測する視線計測実験を通して、身体運動が言語産出の初期段階に位置する事象の認知順序に影響すること、その影響は動詞の位置が異なる言語間で異なることを明らかにした。また、複数の実験手法を用い、表情認知が即時的に事象理解における視点やヴォイスの選好性に影響することを示した。それらの成果を複数の論文、国際学会、招待講演として発表したが、本報告書では主要なものについてのみ紹介する。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では言語使用とは切り離せない, 身体運動や表情認知という非言語情報が目の前の出来事の捉え方(事象認知の順序・視点選択)ならびに表現の仕方(ヴォイスの選好性)に与える影響と個人の主体性/共感性の関連について明らかにした。物事の多角的な解釈の要因解明の一助になったと考えられる。
|