研究課題/領域番号 |
19H01517
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
立本 博文 筑波大学, ビジネスサイエンス系, 教授 (80361674)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 競争戦略論 / エコシステム / 戦略軌跡 / 戦略の可視化 / 二次元マップ / 機械学習 / 製造業 / 自動車産業 / 経営戦略論 / 知財戦略 / 標準化戦略 / 俯瞰的分析 / マップベースアプローチ / データサイエンス / 国際経営 / 経営戦略 / 技術経営 / エコシステムマネジメント / 技術資産 / 技術経営論 / 特許分析 / プラットフォーム戦略 / 技術ポートフォリオ / 自動走行車 / プラットフォーム |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、自動車のエコシステムに属する既存企業・新規企業・異業種参入企業といったほぼすべての企業の技術ポジショニングを、特許全データを基に技術次元尺度を推定して技術資源地図を作成して特定し、エコシステム内の企業群として実現する技術イノベーションのプロセスを明らかにする。加えて、個々の企業の技術ポジションの市場成果・財務成果への影響を把握する。本研究では、技術的・事業モデル的に変革期にある自動車産業を対象に、米国特許庁が公表している特許全データを用いることで、エコシステムにおける企業群の技術イノベーションプロセスおよび個々の企業のパフォーマンスへの影響を明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究は、自動車産業を念頭に製造業に含まれる企業について、その企業戦略・技術戦略を俯瞰的に把握し、戦略的観点から企業群の特定(業界セグメンテーション)や、企業戦略の時系列的な軌跡の測定をして、実証的にこれらと企業のパフォーマンス(市場パフォーマンスや生産性など)との関係を明らかにする。業界に含まれる全企業の戦略的行動を同時に捉えるために、さまざまな手法を試し、二次元マップのアプローチを採用した。二次元マップのアプローチは、視覚的に企業の戦略軌跡や戦略の意味での企業群を捉えやすく、学術的・実務的な価値が高い。財務・特許のデータを用いるため、全企業の時系列的な把握もしやすい、という利点がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、多数企業の企業戦略を俯瞰的に動的に把握することを可能とする。従来の事業戦略の研究では、単一の企業や、少数の企業の戦略を精査・比較しながら、戦略を評価することが多かった。こういった方法は、対象企業の戦略の詳細な理解ができるものの、業界全体(エコシステムレベル)の俯瞰的な把握や、他企業と比較したときの相対的な時系列的な企業戦略の把握が難しかった。本研究で確立した二次元マップの手法は、業界に所属する企業群の戦略を俯瞰的に把握するもので、先述の企業戦略研究の困難に対処している。また、戦略軌跡の二次元での可視化は、実務者が業界所属する企業の戦略動向の把握をしやすく、実務的な有用性が大きい。
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