研究課題/領域番号 |
19H01567
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 北星学園大学 |
研究代表者 |
水川 喜文 北星学園大学, 社会福祉学部, 教授 (20299738)
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研究分担者 |
秋谷 直矩 山口大学, 国際総合科学部, 准教授 (10589998)
海老田 大五朗 新潟青陵大学, 福祉心理学部, 准教授 (50611604)
柳町 智治 北星学園大学, 文学部, 教授 (60301925)
荒野 侑甫 埼玉大学, 人文社会科学研究科, 学術研究員 (70899872)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | エスノメソドロジー / 会話分析 / ダイバーシティ / 障害当事者 / 非母語話者 / ワークプレイス研究 / ワークプレイス |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、エスノメソドロジー・会話分析の知見を用いた「ワークプレイス研究」の射程を、障害者や非母語話者と共にある、ダイバーシティにおけるさまざまな共同作業の実践に適用することにより、その社会的相互行為やローカルな秩序における「実践の論理」を明らかにすることを目的とする。そのうえで、本研究は「共に働く実践」の「ワークプレイス研究」によって、同質性を前提とした社会組織を考察するのではなく、多様性のある現場を前提として、それをいかに共同作業の実践の中で、偏在するリソース(言語、身体、道具、環境など)を調整しながら共に働いていくかという現代的課題に取り組むものである。
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研究成果の概要 |
本研究は、COVID-19による社会的制約の下、障害者や非母語話者と「共に働く」ことに対して、エスノメソドロジー・会話分析を用いたダイバーシティにおけるワークプレイス研究に関する知見を得ることとなった。障害者の共同実践に関しては、カフェの厨房における調理作業、視覚障害者による通勤の歩行訓練場面、科学技術研究所における発達障害者のワークプレイスデザインなどの調査を行い、非母語話者との共同作業に関しては、リモートワークする場面における、マルチモーダルな会話分析の調査研究を行い、その実践をエスノメソドロジー・会話分析の視点から考察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果の学術的意義は、共同作業をワークプレイスの研究として、同質性を前提として社会組織上の役割を組み合わせることではなく、多様性のある現場を前提として、それをいかに共同作業の実践の中で、偏在するリソースを調整しながら共に働いていくかという視点を取り入れることにより、現代社会における多様性の中の労働現場における、さまざまなリソース(言語、身体、道具、環境)を用いた「実践の論理」を明らかにした点である。これら研究は、日本社会において顕在化しつつある、ダイバーシティのなかの労働環境に関して、具体的な実践の文脈で共同作業のあり方を考察する上での一つの視点を提供するという社会的意義があると考える。
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