研究課題/領域番号 |
19H01577
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
加瀬 裕子 早稲田大学, 人間科学学術院, 名誉教授 (30296404)
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研究分担者 |
牧野 遼作 広島工業大学, 情報学部, 助教 (10780637)
菊池 英明 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (70308261)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 認知症高齢者 / ソーシャルワーカー / 会話分析 / MCOモデル / 非言語的コミュニケーション / 会話上のトラブルへの介入 / 発話の促進 / 会話スキルの定量化 / ソーシャルワーク / 認知症 / 言語的コミュニケーション / 行動分析 / 面接 / 面談スキル / 画像分析 / 言語学的分析 / ソーシャルワーク面談 / コミュニケーション / 音声データ分析 / 画像データ分析 |
研究開始時の研究の概要 |
認知症高齢者にたいしては回想的話題がコミュニケーションを促進することが明らかだが、その際には、面談技術が問題となる。ソーシャルワーク面談は、人を支援する技術だが、その構成要素である技術や効果は測定されず、可視化されていない。本研究では、認知症高齢者に有効なソーシャルワーク面談の要素技術を抽出し、言語工学を応用した評価方法を用いて認知症高齢者との面談技術についての基本型の開発を行う。
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研究成果の概要 |
本研究では、認知症の高齢者(PWD)に対して有効なソーシャルワーカー(SW)の会話のスキルを抽出し、それらを連携させたプロトコルを作成することを目的とした。SW と PWD の会話をビデオ録画し、行動分析の技術を適用して SW の会話スキルを特定した。 SWが会話を促すための笑い方を発見し、それをロボットに実装して効果を確認した。 さらに、言語的スキルには連鎖構造が見られ、SW は会話が放棄される前に介入した。これらのスキルは測定可能であり、MCO モデルが活用されている可能性を示唆していた。本研究は、ソーシャルワーカーの非言語的・言語的会話技術の一部を同定し、そのプロトコル化に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
介護施設における人材問題は深刻化している。先行研究では、介護職は認知症を患う利用者をケアする時に、職務遂行上の困難に遭遇することが指摘されている。認知症患者は、幻覚や妄想、攻撃的な行動、徘徊、同じ話の繰り返し等々、認知症の行動・心理症状(Behavioral Psychological Symptom of Dementia: 以下BPSD)を併発することが多く、その対応は困難である。このような現状のもとで、BPSD削減に効果を発揮している対処法の一つが「認知症高齢者のコミュニケーションの促進」である。しかし、認知症高齢者に有効なのコミュニケーションのスキルについては明らかにされていない。
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