研究課題/領域番号 |
19H01685
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 国立教育政策研究所 |
研究代表者 |
長尾 篤志 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター研究開発部, 教育課程調査官 (00353392)
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研究分担者 |
西村 圭一 東京学芸大学, 教育学研究科, 教授 (30549358)
熊倉 啓之 静岡大学, 教育学部, 教授 (00377706)
太田 伸也 東京学芸大学, 教育学部, 名誉教授 (50322920)
佐々 祐之 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (30315387)
岩田 耕司 福岡教育大学, 教育学部, 准教授 (90437541)
成田 慎之介 東京学芸大学, 教育学研究科, 准教授 (00804064)
伊藤 伸也 金沢大学, 学校教育系, 准教授 (10570434)
阿原 一志 明治大学, 総合数理学部, 専任教授 (80247147)
伏屋 広隆 青山学院大学, 社会情報学部, 教授 (00422395)
市原 一裕 日本大学, 文理学部, 教授 (00388357)
竹内 光悦 実践女子大学, 人間社会学部, 教授 (60339596)
吉田 明史 奈良学園大学, 人間教育学部, 教授 (30444615)
佐藤 寿仁 岩手大学, 教育学部, 准教授 (00808199)
高橋 聡 椙山女学園大学, 教育学部, 准教授 (20613665)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2021年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2020年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
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キーワード | 授業研究 / 高校数学 / how to learn型 / 授業研究コミュニティ / 授業ビデオ分析 |
研究開始時の研究の概要 |
我が国の高等学校数学科においては,依然として,数学的に考える態度の育成よりも,与えられた問題の正解を導けるようにすることを優先する授業が少なくない。この背景には,一教師の志だけでは打開できない構造的な問題がある。本研究は,このことに対して,生徒の学びの改善のための校内や地域での教員の協働性を基盤とする,how to learn型の授業研究を行う「授業研究コミュニティ」を形成することでアプローチする。すなわち,本研究の目的は,高等学校数学科に,数学的に考える態度の育成を目標とする「授業研究コミュニティ」を形成するとともに,その形成要件やプロセスを明らかにすることである。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は,高等学校数学科における,how to learn型の授業研究を行う教師集団を「授業研究コミュニティ」とよび,その形成要件やプロセスを明らかにすることである。 北海道,東北,中京,九州の4セクターで23回の授業研究会を実施し,収集したデータを分析した。その結果,その形成に向けた取組の始動時に,問題解決型の授業にもとづく授業研究のプロトタイプを示し,「問題解決型の授業」及び「授業研究に関する理解」の双方の理解を図ること,形成の初期段階に,研究者等が学習指導案の事前検討に参画したり,授業観察の視点を示したり,研究協議後に授業研究に関する振り返りを促すことが有効であることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国の高等学校数学科では,生徒が様々な数学的な問いを持ち,それらを解決しようと粘り強く考える態度や,解決後には問題の本質・構造を見抜くべく,過程を振り返ったり,条件を変え発展させたりする態度,得られた結果を統合し体系をつくる態度などを育むことが永年に渡って課題となっている。 本研究では,高等学校数学科で,このような態度の育成を図るには,問題解決型の授業にもとづくhow to learn型の授業研究が不可欠という認識のもと,それを実施する「授業研究コミュニティ」の形成要件やプロセスを明らかにした。このことには数学教育の改善に貢献するという社会的意義,及び,授業研究の研究上の学術的意義がある。
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